307話【谷山side】 ページ17
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「夜ってこんな長いモンだったっけ？」
時計の針がやっと９時を指した頃、あまりの時間の進む速度の遅さに独り言を溢す。
遅い、長い。
しもんぬによれば司ちゃんは今日の夜来れると言う話を聞いて
少なくとも１週間は会っていない俺は昼からワクワクしながら待っていた(る)が
夜と一言で言っても地球は同じ速度で24時間回ってる訳で
日没を18時として考えて、更に日の出を6時間として考えると約12時間あるワケで
……範囲が広すぎる。
待ってる間に俺が干からびて死ぬ。
「ほらー！見てみなよ、下野が詳しい時間帯聞いとかないから
紀章さんがデート前日の乙女みたいな発言し始めちゃったじゃんか、もー！」
「だって柏村ちゃんも用事あるみたいだったし…」
「言い訳しなくて良いから」
「ごめんなさい」
相変わらず苛烈なマモによるしもんぬ弄りとそれを見て楽しそうに笑う鈴さんの声を
右から左へと聞き流しながら机に突っ伏す。
リハの後にこうやって誰かの部屋に集まって酒を片手に話しをするのは最早いつもの光景
なのだが、今日は特別。
せめて司ちゃんが来るまでは飲まないと心に決めて実行中の俺。偉い。
それを察してなのか、それとも同じように楽しみにしているのかは分からないが
珍しく今日は誰の手元にも酒が無い。
その代わりに水や珈琲が置かれてるから
どのみち彼女が来るまでは誰も酒を手に取ろうとはしないだろう。
「あ、そうや下野。昨日柏村と現場一緒やったんやろ
どうやった？」
「…えっ、ま、まだ世に出てないので言えませんよ？」
鈴さんからの質問に分かりやすく声を上ずらせてキョドるしもんぬに
「いや、そうやなくて」と即座に返す鈴さん
「演技よ演技、何気にこん中でマトモに見てるのは紀章だけやろ？
俺も今度共演するから下野はどう思ったんかを聞きたいんよ」
「あ、俺も気になる。」
鈴さんの捕捉とマモちゃんの言葉に対して「なるほど」と今度は心底安心したような表情を浮かべる
なにその反応、仕事だからしょうがないとは言え俺会えてないんだけど？
拗ねるよ？俺拗ねちゃうよ？はーい、拗ねた。もー拗ねた
「…俺も知りたーい」
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最小幹部 - 奈津紀さん» うわあああっ！ありがとうごさいます！！とても励みになります！！！ (2020年3月28日 22時) (
レス) id: 4419a0d4d5 (このIDを非表示/違反報告)
奈津紀(プロフ) - こんばんは！めっちゃ続きが楽しみです！頑張って下さい！ (2020年3月28日 20時) (レス) id: 05fc9e1e4f (このIDを非表示/違反報告)
最小幹部 - 黒アゲハさん» ありがとう！ございます！！更新頑張りますっ！o(｀^´*)(単純) (2020年3月16日 9時) (レス) id: 4419a0d4d5 (このIDを非表示/違反報告)
黒アゲハ - 最高！！です！！(語彙力低下) (2020年3月16日 8時) (レス) id: e50eb8517a (このIDを非表示/違反報告)
最小幹部 - mameiyiteng3さん» コメントありがとうございます♪！紀章さんと司ちゃんの絡みは結構悪戦苦闘しながら書いてるのでそう言って頂けると、とても励みになります！ (2020年2月9日 6時) (レス) id: 4419a0d4d5 (このIDを非表示/違反報告)
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