新人声優と最推しさんの恋愛事情 3

275話 ページ34

あの後少しだけ軽く世間話をすると
お三方はこれから仕事だと言うので
各々が自分の荷物を纏め帰る準備を始めた





『そういや結局話し合いって何だったんです？』



ホント文字通りお三方が去り際に思い出した疑問を投げ掛けると
安元さんと蒼井さんの視線は鈴木さんへと向けられ
更に私と谷山さんの視線を集めている鈴木さんは考えるような素振りを見せた後に


「俺そんな事言ったけか？」



と少しばかり鈴木さんの事が心配になる発言が飛び出た事は
まぁ、置いとくとして
…谷山さんが何か可哀想な物を見るような目をしながら
チョコ渡したのも置いとくとして
(複雑そうな顔をしながら受け取ってた)



結論から言うと
谷山さんと私の事で場合によっては説教？的なのをするつもりだったそうな

と言うのも何でも安元さん達に相談があった日に
私は告白をされたらしく、それを知ったお三方は揃って


がっつかねぇとか言ってたクセにおもっくそいきやがった！？(多少の誇張有り)


となったらしく、”あんま急ぐな”的な事を言うつもりだったのだが
当の本人の谷山さんもそれは気にしてたらしく



「しねぇよ！嫌われたくねぇもん俺！！」



…との発言と昨日の私のうん、まぁ、うん……(察してつかぁさい)を見てから
一先ず様子見からの先送りになったそう


心配して下さったのは良くわかったし有り難いし嬉しいんですけど

なんだろう、すごく複雑

30手前が先輩方に心配されるってどうよ？









泣くよ？子どものように


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