新人声優と最推しさんの恋愛事情 3

254話 ページ11

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＿＿「それで？紀章さんとはどこまでいったわけ？」




目の前で何故か我が物顔で私の部屋に居座りグラスを傾けながら聞いてくる華奈
さっきまで”メリークリスマス！”と掛け声してたアホみたいなテンションとは打って変わっての真面目なトーンだ

温度差に風邪引きそうとか考えながらも
危うく噴き出しそうになった酒を極力表に出ないように何とか飲み下す



『どこまでも何もないけど何でお前知ってんの？



……あぁー、はいはいはい』




カマかけられたわけね

と気付いた時にはもう遅く？さっきまでの真顔は何だったのやら
してやったりと言った表情でニヤニヤしてくる

何か最近あの表情良く目にするんだけどやっぱクソ腹立つ




「ふぅ〜〜〜ん、へぇ〜〜
ネットでの付き合ってるんじゃないかって流れてたのは当たってた訳ね」


『……』



なるほど
どうやらクリスマスの2日後にいきなり一升瓶片手に我が家に乗り込んで来たのは
その事を確認するつもりだったようだ

コイツに特に隠すつもりは無かったが(どうせバレる上に隠すのめんどい)
こうやられるとイラァッと来るものがある短気だって？知ってるよ！！



『…つかネットで流れてんだ』


「かなり前からね
何なら君と紀章さんどっちが上かって言う話まであってかなり愉快よ」


『その情報要らないわ、うん、凄く要らない
ネット民の私の認識どうなってんだ』


「あ、でも一昨日に紀章さん浪川さん達との写真アップしてからは
ちょっと落ち着いたね」


『……おう、そうか』



とりあえず私はお前が何でそんなに詳しいかを問い質したい
……まぁ、世の中には”知らぬが仏””触らぬ神に祟りなし”と言う諺(ことわざ)があるぐらいなので敢えて触れないでおこう。怖いし



「んで〜？ホントはどこまでいったわけ？」


『……？』


「……は？嘘でしょマジで言ってる？」


『何も言ってない』


「黙れ」


『理不尽』

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