224話 ページ30
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『はぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜』
ドサッと椅子に腰を下ろし背もたれに体重を預ける。
このくっそ長い溜め息の原因と言えば朝に言われた仮歌の件である。
解雇通知どころか、逆にお仕事任せて頂けたのは有難いの…だが
『作詞・作曲の欄は空白
タイトルは”未定”
送られてきた音源で歌ってんのはボーカロイド
……これ私騙されてない？大丈夫？』
突っ込みどころしか見付からない。
ゲームのボイス収録が終わってラジオまで時間があるのを良いことに聞いてみたが
更に謎は深まっただけである。
『アーティスト同士のコラボで作った歌の仮歌ってだけで意味わからんのに
その上歌ってんのボーカロイドって何なの？
我には理解不能だぞ〜〜〜〜〜』
付けていたイヤホンを外し、スマホをスリープ状態にして机の上に置く。
足で床を蹴って椅子をクルクルと回転させる。
歌っているのはボーカロイドなのだが、本題である歌自体はボカロのような
『これ人歌えんの？大丈夫？』…みたいな感じでは無かった辺り、救いである。
やっぱ書いた人達は生身の人間、と言う解釈で問題無さげだ
まぁ、それでも求められてるレベルは高いに変わりないのだが…
そこは流石アーティスト同士のコラボだと割り切るしかない、か
『仮歌収録まで２週間、ラジオ収録までは後…三時間』
ひたすらに聞くしか無さげだ
漏れでそうな溜め息を飲み込み
いい加減そろそろ酔いそうなので椅子を回転させるのを止め
机の上のスマホとイヤホンに手を伸ばす
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最小幹部 - romishinlikeさん» コメントありがとうございます！自己満な小説ですがそう言って頂けるとはすごく嬉しいです！ (2019年11月23日 8時) (
レス) id: 4419a0d4d5 (このIDを非表示/違反報告)
romishinlike(プロフ) - 初めまして、こんばんは。更新お疲れ様です。いつも楽しく読ませて頂いてます。恋人になった2人の話がとても楽しみです。 (2019年11月22日 22時) (レス) id: a4ecf0990e (このIDを非表示/違反報告)
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