215話【谷山side】 ページ21
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「……あ、終電」
時計を見て思わず溢れる独り言。今はその呟きに返ってくる返事は沈黙だけだ。
まぁ、それが何時もの事だと言えばそうなのだが今日ばっかりは違う。
始めて司ちゃんが俺の家に来て
_尚且つ俺と恋仲になった日
まぁ、肝心の本人は俺の隣で
『すぅーすぅー』と規則正しい寝息をたて眠っているのだが
あの後暫く泣いてたから泣き疲れと、きっと普段の仕事の疲れが重なったんだろう
とは、思うものの今日あった事があっただけに
少しイジワルをしたくなるのもまた事実で
「司ちゃ〜ん?終電ヤバイよ〜?」
と言ってもすると言えば頬をつつくくらいのモノなのだが
あ〜……これはグッスリ寝ちゃってるなぁ
いくらつついても、時々『ん』と小さく声を出すだけで起きる気配が全く感じられない。
いや、良いんだけど、うちに泊めれば問題は無いんだけどさ
……耐えろ俺の理性
「……ちょっとがっつき過ぎたな」
頭の中で結論づけると、咄嗟に考える事が無くなってしまう。
そうなると考えないようにしようとしていた事が
ここぞとばかりに頭に思い浮かんでしまう。
脳裏に浮かぶのは司ちゃんと合流する前の店での事。
アイツら、ホント俺の事良く見てんな。忠告通りになってんだけど
…………こわっ、あいつらこっわ
夜特有の気温の低さだけじゃないちょっとした恐怖に体が震えたので
もう考えるの止めようと思う
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最小幹部 - romishinlikeさん» コメントありがとうございます!自己満な小説ですがそう言って頂けるとはすごく嬉しいです! (2019年11月23日 8時) (レス) id: 4419a0d4d5 (このIDを非表示/違反報告)
romishinlike(プロフ) - 初めまして、こんばんは。更新お疲れ様です。いつも楽しく読ませて頂いてます。恋人になった2人の話がとても楽しみです。 (2019年11月22日 22時) (レス) id: a4ecf0990e (このIDを非表示/違反報告)
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