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195話 ページ2




背後から聞こえた声、まさかと言うかいや、ほぼ確信なのだが後ろを見てみれば
酔っぱらってる様子の男性を真っ直ぐと見詰める谷山さんがそこに居た
…マジか

なんだろう、かなり前に下野さんに言われた
”谷山さんと宮野さんが私に引き寄せられてる”的発言が頭に浮かんだ。
……けどいまはそれよりも



『う〜ん華奈、絶妙に心臓飛び出そう』


「耐えろ」



この無駄に早く脈打つ心臓は一体なんなんだ
つか耐えろって……


流石声優と言うべきなのか、緩い感じから一気に真剣味を帯びた声色に変わり
男性はずこずこと店内へと戻っていった

因みにそれを見て「やっと居なくなったよあの酔っ払い」とは華奈の一言である。



「助かりました、谷山さん」


「んー?いや見慣れた顔が居るなーって思ったから
思わず、ね」


「あ、そーだ、お礼も兼ねて
司貸しましょうか?どうせ暇ですよコイツ」



ん〜〜!何だコイツめっちゃ腹立つ!!
なんだろう、あの私の心情を察してそうな上でのあのニマニマしてるのが非常にイラッと来るね!

口には出さないが視線で訴えていれば「いや、間違っては無いでしょ?」と
ふっしぎそうな顔をすんな!合ってるよ暇だよ!!



「あ、やっぱ司ちゃんだった」



『え?あっは……ん?』



「髪短かったからちょっと自信無かったんだよねー」と言う谷山さんの声が
右耳から左耳へと駆け抜けていく。
ちょっと頭が働きませんポンコツです私。

頭が働かないとは言っても原因は明白で谷山さんが私の髪を弄ってるからである。
それ以外に何があるってんだってレベル

……レベルと言えばゲームのキャラのレベル上げしなきゃ(現実逃避)



「結構思いきっていったね?似合ってるよ」


『アー、ありがとうございます』



…ほんとこの人はやる事がキザと言うかなんと言うか
それでも何故か似合ってしまうのがこの人なのだろう。…なんだろう、負けた感がすごい

そしてそこの華奈、口笛吹いてんじゃない。「ひゅ〜♪」じゃないわ「ひゅ〜♪」じゃ



「…さて、私は荷物を取ってさっさと帰ろうっと
じゃね司〜谷山さんもありがとうございました」


「もう暗いから気を付けてね」


『……あっ、あいつ見捨てやがった覚えとけよ』


196話→←設定(飛ばしても問題点ないです)



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設定タグ:声優 , 谷山紀章 , GRANRODEO   
作品ジャンル:その他
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最小幹部 - romishinlikeさん» コメントありがとうございます!自己満な小説ですがそう言って頂けるとはすごく嬉しいです! (2019年11月23日 8時) (レス) id: 4419a0d4d5 (このIDを非表示/違反報告)
romishinlike(プロフ) - 初めまして、こんばんは。更新お疲れ様です。いつも楽しく読ませて頂いてます。恋人になった2人の話がとても楽しみです。 (2019年11月22日 22時) (レス) id: a4ecf0990e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:最小幹部 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年10月26日 20時

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