四話 ページ24
牢屋付近で救出の機会を伺っていた杉野さん、渚くん、カルマくんにタッチされて全員脱走。
「…案外チョロいですねあの警官」
「これなら殺せんせーが動くまで逃げ切れるかもしれないね〜」
それから一時間弱。私達は捕まっては逃げ捕まっては逃げを数回繰り返した。
そしてついに殺せんせーが動く直前。
「ええ、そうです。烏間先生をひきつけてくれればいいんです。できるだけ沢から遠いところで」
『了解っ！、…来たっ烏間先生だっ！』
モバイル律を通して機動力の高い小隊に連絡。
そして目の前では、カルマくんと渚くんと杉野さんが、上着を脱いでプールに飛び込んだ。
三人の上着を茅野さんとたたんでいると、カルマくんの上着がふわっと香った。
「っ……」
かぁっと顔が熱くなるのがわかる。
こんな時に、どきどきしてどうするんだ私っ。
「Aちゃん…？どうしたの？」
「あ、いや、その。…」
不思議そうに私の顔を覗き込む茅野さん。
「………いい匂いだなって」
「うん……？…あ、カルマくんの香りがしてどきどきしてる訳?」
黙ってこくこくと頷いたとき、肩に柔らかい何かが触れた。
振り返るとそこには、怪しく笑う殺せんせー。
タッチされてしまったようだ。
しかし、私と茅野さんは目を見合わせて、水底を指差した。
目線の先には水底でナイフを構える三人。
「っ！！……君達、やりますねぇ」
「ふふっ作戦勝ちですね？先生。烏間先生は今校舎側で前原くん達を捕まえたところ」
「一分じゃどう頑張ってもここまで来れないよねー?」
せんせーが水を前に立ちすくむ中、ケイドロは終了した。
「……おびき出されたと言う事か。恐れ入った」
「やったぁ、ケーキだケーキ！」
「なんか不思議〜。息が合わない二人なのに、教えるときだけすっごい連携取れてるよね」
「当然です。目の前に生徒がいたら伸ばしたくなる。それから教師みんなの本能ですから」
こうして突発ケイドロは、幕を閉じた。
終わり
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さか - 絵もほんと上手で神だし、お話も凄く素敵です。更新待ってます！ (2021年4月25日 7時) (
レス) id: 084fbf2f8d (このIDを非表示/違反報告)
勾玉*(プロフ) - 夢主ちゃん私の好みドストライクなんですが……。続き、楽しみにしてます！！頑張ってください！ (2020年6月8日 1時) (レス) id: 44b17a4264 (このIDを非表示/違反報告)
キヤナ - このシリーズ大好きです。面更新がんばってください｡楽しみにしています！ (2019年10月20日 21時) (レス) id: 256d9e1299 (このIDを非表示/違反報告)
白猫(プロフ) - 今日初めてこの小説に出会ったのですが、一目惚れして一気読みしてしまいました！夢主ちゃんが可愛すぎるし、カルマくんもかっこよすぎる、、、作者様のペースで更新頑張ってください(o^^o)これからも楽しみにしてます。 (2019年6月30日 0時) (レス) id: 44840d8a16 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - 続編おめでとうございますこれからも頑張ってください (2019年5月29日 17時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あうおん | 作成日時：2019年5月26日 22時
