六章一話 ページ30
急に降り出した雨の中走って旧校舎までやってきて、教室の扉を開ける。
「あれ、まだホームルーム前？」
「みたいですね」
教室へ入ると、とっくに始業時間を過ぎているのにも関わらず、生徒は数人いないし、授業もしていないようだ。
「おはようございます。黒瀬さん、カルマくん。今朝は電車の遅延でみなさんが揃わないので、少し待っているんです」
「なるほど、ラッキーでしたね」
「うん。俺らただの寝坊だからね」
「にゅやっ！？またですか！あなた達は遅刻が多すぎですねぇ。先生、悲しいです」
シクシクとわざとらしく涙を流すタコを横目に、一番後ろの自分の席へ向かう。
「あ！おはよー！Aちゃん！」
「あ、おはようございます」
今日も茅野さんは元気いっぱいだ
「聞いた？Aちゃん。今日転校生が来るんだって。きっとまた暗殺者だろうけど、律の時みたいに仲良くなれたらいいなぁ」
「転校生……どんな人でしょうね」
そう言っている矢先、クラス全員が揃ったのでホームルームが始まった。
「今日は朝の射撃は無しです。転校生の方がいますので。どうぞ、入ってください」
扉が開く。
「「！？」」
みんなが唖然としている。
そう。入ってきたのは白装束を着た男性だった。
しかも手から鳩を出した。
「ごめんごめん、驚かせたね。転校生は私じゃないよ。私は保護者……まぁ白いし、シロとでも呼んでくれ」
やっと皆我に返った。
「あれ、殺せんせーは…？」
教室の隅で液状化して、天井にへばりついているタコ。
「ビビってんじゃねーよ！殺せんせー‼」
「奥の手の液状化まで使ってよ‼」
みんなからの野次が飛ぶ。
タコはもとの姿に戻ると、シロに問いかけた。
「それで、肝心の転校生は？」
「あぁ。私から直で紹介させてもらおうと思いまして」
シロ。明らかに普通の人ではないけれど。その転校生も特殊な子なのだろうか
「では紹介します。おーいイトナ！入っておいで！！」
皆がドアの方に注目する。
ゴッ!!!
「え、」
後ろでしたものすごい物音に振り返ると、見たことのない白髪の少年が壁を破って私の左隣の席に座った。
((ドアから入れ！！！))
みんなの心が一致した瞬間であった。
「今俺がこの壁より強いことが証明された。それだけでいい…それだけでいい…」
「「なんかまためんどくさいやつ来た！！」」
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あうおん(プロフ) - メグさん» 応援ありがとうございます！自分の好みを全面に押し出した小説なのでそう言って頂けて嬉しいです！(^^) (2018年11月11日 2時) (
レス) id: d2e7fd5942 (このIDを非表示/違反報告)
メグ(プロフ) - 凄い面白いです！どうやったらあんな小説が書けるのか不思議なくらいです。1人でニヤニヤしちゃいます(〃'▽'〃) (2018年11月10日 19時) (レス) id: e180184c40 (このIDを非表示/違反報告)
あうおん(プロフ) - しばらく離れていたのですが、ふと覗いてみたら応援のコメを頂いていて、嬉しくなりました。出戻り&亀更新ですが、また書きたいと思います (2018年11月8日 0時) (レス) id: d2e7fd5942 (このIDを非表示/違反報告)
n a s a b a n a - 読んでると、顔から湯気がでそうですね(暑いですね)← 夢主ちゃんと、カルマ君を早く、くっつけたい…という思いが溢れかえっていますww(ヤバイ、この部屋暑すぎる) これからも、頑張ってください！(熱中病気をつけてネ！) (2018年7月16日 10時) (レス) id: 1ef74e7ff5 (このIDを非表示/違反報告)
希都 - このお話すごい好きです！更新楽しみにしてます！ (2018年7月15日 16時) (レス) id: 6465792da0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あうおん | 作成日時：2016年11月7日 12時
