狂った実技試験 ページ4
＊＊
「ど、どうしよう…！」
入学試験が始まって数分経過。
仮想ヴィランと戦う、というポイント制の試験。
僕は何も出来ずにたたずんでいた。
それぞれのヴィランには、
0から3のポイントが仕分けられていている。
現段階で僕は、1ポイントすら取れていなかった。
あちこちに視線をうつしてみても、すでに殆どが破壊されてしまっていた。
(このままだと
時間内にポイントが稼げない…!!)
でも、ヴィランも残り少ない…
とてもじゃないが、周りについていけない僕。
焦りと不安と悔しさがぐちゃぐちゃになっていく────！
すると、
───ＢＯＯＯＯＮ
突然、会場に響いた轟音と揺れ。
「！？
な、なんだ…アレ？」
でか過ぎない！？
大きな音と共に現れた、巨大な仮想ヴィラン。
受験前、
事前情報を得た僕がコイツをみて分かるのは、
この規模で”０ポイント”だということ───。
大きさはゆうに建物を超えるほど。まさに【圧倒的脅威】だ。
なのに！！
０ポイント！！
あまりの規模を目の当たりにした受験生は波のように背を向ける。
無理もない！シャレにならん！！
ガクガクと力が抜けた重い腰を上げて、僕も皆に続こうと這いつくばった。
(…あれ、
あ、あの人───！)
ほんの一瞬だった。
その一瞬で、僕は見つけてしまった。
大きな仮想ヴィランが施設を破壊していく。会場…建物はもはやめちゃくちゃ。
そんなカオスのなかに、足が挟まって動けない女子がいる。瓦礫が挟まったんだろうか？
｢うっ…いたあ｣
時間はない。
ポイントは、0P。
このままだと、
これまでが全部無駄になってしまう。
それでも…
僕を助けてくれたんだ──！
あの子を助けるんだ───！！
そう考えるよりも、身体が動く。
脳が気づいた時には走り出していた。
不細工な勢いだけの僕に対して、
僕の隣に凄まじい速さで追いついてきた子は、誰よりも真っ直ぐで───綺麗で、
『うぉおおおお！！！』
(…あれ？今朝ぶつかってきた女の子？！)
地面を蹴りあげ、空に力強く浮かぶ。
同じタイミング。
同じ打点。
叫んだ。
「ＳＭＡＡＡＡＳＨ───────！！」
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
い - ずっとコメント出来ていなかったんですが割とガチで待ってました。最初からもう一目惚れでした！応援してます！ (3月25日 21時) (
レス) id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - この作品が本当に大好きでずっと待ってました！はやく続きが見たいです✨ (3月14日 22時) (レス) id: 16797032d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜蘭(プロフ) - やばい、割とマジで泣きそう。いつか動き出すの待ってました！！ (3月8日 12時) (レス) id: 6f80d37515 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ぎぁぁぁぁ！！！待っっっっってました！！！！！！！！！！ (3月5日 7時) (レス) id: cefadecee2 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - コメント失礼致します。 メッセージを送って早々、更新していただき、ありがとうございました！ また、更新を急がせてしまったこと、申し訳ございません。 でも、こんなに早く狂瀬ちゃんと再会できて嬉しいです！！ 本当にありがとうございます！ ご自愛ください。 (3月5日 3時) (レス) @page9 id: add6b22258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モなか王@水卍
| 作成日時：2018年1月14日 22時
