狂った結果 ページ7
───────
＊＊
雄英高校 審査室
───────
「実技、総合成績出ました」
「レスキューポイント0で
「仮想ヴィランは標的を補足して近寄ってくる
後半、他が鈍っていく中、
派手な個性で引き付けて攻撃し続けた…
タフネスのタマモノだ」
「対照的に、
ヴィランポイント0で
「自身の”個性”で激しい負傷か…
まるで個性を発動させたばかりの幼児だな」
実技テストの様子をビデオチェックしながら眺める面々────彼らこそ、雄英高校率いたるプロヒーローたちだ。
爆豪、緑谷を初めとする受験生たちに賞賛や疑問を投げかけていく中、
｢……」
1人の男は、
ただその様子を黙って眺めているだけだった。
「───問題はこの1位の子…」
「ヴィランポイント50P、
直接的な攻撃は出来なくても、
レスキューポイントは行動や心の面からも贈呈される。40Pか」
「トータルスコアは90P」
Aのアップ画像を見る教師陣は、
破壊された仮想ヴィランの無残な姿、少女の姿と交互に眺める。
照らし合わせて初めて分かる。その恐ろしいほどのギャップにゴクリと生唾を飲んだ。
｢…
この子の”個性”はね、
使い方次第によっては、悪をくじく程の強い光を秘めている力だ」
各位彼女の”個性”を確認したまえ、と校長の声掛けに教師たちは手元の資料を漁る。
実在していることが信じられない。
コレはこの超人社会、
ヒーロー社会で生き抜くために生まれもった────贈り物なのではないか、と。
「しかしだね…、
光というものは強く眩いほど、影は大きく濃くなる。
ここからは、我々教育者の腕が試されることになるよ。
彼女は───決して
ドッと緊張が教師陣を襲った。
それが意味する事の重大さを、瞬時に感じ取ったのだ。
この力は、悪の道に決して渡ってはいけない。
仮に渡ってしまったとき、
この”個性”に対抗できるイメージが湧かないのだ。
カシャリと、次の画像に切り替わる。
そこには、大破された仮想ヴィランを背景に、監視カメラに向けて笑顔でピースサインをするA。
砂ボコリと、ロボットの油で薄ら黒く汚れたその笑顔は、
見るものを虜にさせるほど、
キラキラと、輝いているモノだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
い - ずっとコメント出来ていなかったんですが割とガチで待ってました。最初からもう一目惚れでした！応援してます！ (3月25日 21時) (
レス) id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - この作品が本当に大好きでずっと待ってました！はやく続きが見たいです✨ (3月14日 22時) (レス) id: 16797032d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜蘭(プロフ) - やばい、割とマジで泣きそう。いつか動き出すの待ってました！！ (3月8日 12時) (レス) id: 6f80d37515 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ぎぁぁぁぁ！！！待っっっっってました！！！！！！！！！！ (3月5日 7時) (レス) id: cefadecee2 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - コメント失礼致します。 メッセージを送って早々、更新していただき、ありがとうございました！ また、更新を急がせてしまったこと、申し訳ございません。 でも、こんなに早く狂瀬ちゃんと再会できて嬉しいです！！ 本当にありがとうございます！ ご自愛ください。 (3月5日 3時) (レス) @page9 id: add6b22258 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モなか王@水卍
| 作成日時：2018年1月14日 22時
