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告白7 ページ9

それから俺は自然と高梨先輩を目で追うようになった。

移動教室や昼、放課後。先輩が近くを通るとそっちを見てしまった。

友達にどうしたのか聞かれたこともあった。その時はてきとうに誤魔化していた。


「佐々木、お前部活どこはいんの?」

行儀が悪いが、机に座って俺の中学からの友達、ハルが話しかけてきた。

「えー…どうしようか迷ってる。」

「お前いっつも迷ってんな。」

「うっせ。」

俺が校内を迷ったことを知っているハルは、そのことをいじってきた。


今週には部活を決めておかないといけなくて、今週はあと2日。そして、現在放課後だった。

「佐々木、バスケ部入れよ。オレそっちのが助かる。」

「…高校ってガチじゃん。きついのは嫌。助っ人ならいいけど。」

「ならどーすんの?文化部?」

「俺に合わねー」

「ははっ、マジそれ。」

ハルは、大笑いし出した。うっせーよ。

…ほんとに部活どうしよ…


「んじゃあさ、部活見学ってのはどう?オレもついてくからさ。」

「あー…そうすっかな?」

ハルの提案で部活見学しようってなった。てか、ハルはバスケ部の方は良いのか?

「あ、バスケ部1年はまだ来んなって言われてんだよ。」

「なんだよ、心読んだのか!?」

「何その力。オレ欲しいわ。」


席を立って、ハルと部活見学に行こうとした。

「佐々木くん達どこ行くのー?一緒に行くー!!」

俺達の近くで話してた女子グループの中心にいる女子が俺らに話しかけてきた。

「ごっめーん!オレと佐々木だけで行くんだわー」

「えー」

ハルが俺を引っ張って教室を出た。
今、女子から助けてくれた、のか?


「わ、悪い。助かった。」

「気にすんなって。さ、行こうぜ。どこから行く?」

ハルは笑った。
我ながらいい友人を持ったと思う。ハルは運動できるし中身もイケメンだし。

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設定タグ:BL , オリジナル   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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(プロフ) - 色彩さん» 先輩可愛いですからね、仕方ないですね。手はお大事に (2019年10月7日 22時) (レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
色彩 - 先輩が可愛すぎてじたばたしてたら机に手をぶつけた人です........w (2019年10月7日 19時) (レス) id: 6770d884cb (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ - ナナさん» そう言って頂けると、キャラ達も喜びます!ありがとうございます。嬉しいです! (2019年4月5日 0時) (レス) id: fa04b5e127 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 先輩が可愛すぎて辛い…。もう夢小説とかどうでも良くなるくらい佐々木くんと先輩を推しまくりました(笑)作品自体に出会ったのは最近ですが私はもうひぃさんのファンです!!いや、ファンにしてください!(笑)これからもひぃさんの作品楽しみにしてます!! (2019年4月1日 7時) (レス) id: c46c927188 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - いや、もう浸かりましたwBLにはまったのがこの作品のおかげですよ! (2019年3月20日 15時) (レス) id: 072ca93e4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひぃ | 作成日時:2019年1月12日 23時

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