【BL】先輩を攻略するのは難しい。【オリジナル】

告白9 ページ11

* * *

「はぁぁ……」


学校から家に帰り、自分の部屋に入ってすぐ、鞄を放り床に座った。胡座をかいて、頭を抱える。

「なんで……」

なんで俺、あんな風に冷たく言い返しちゃうの!?
キモいとか…言っちゃったし…
さ、佐々木くんが凄い勇気出してこ、告白してくれたんだよ!?
男同士とか変だけど。
顔合わせずらい…明日学校行きたくない…部活行きたくない…


「ああ”ー……」

ごろりと寝転がった。

「いてっ」

放り投げた鞄に頭がぶつかる。
佐々木くんにいつも冷たくしちゃってる罰か…



.

『…俺先輩のこと、好きです! 付き合って下さい！！！』

.

佐々木くんの告白がフラッシュバックする。途端に顔が熱くなった。また、だ…

なんで…なんで…?


「Aー！ 夕飯食べないの? 」

「…ごめん。」

「早く来なさいよ。」


遠慮なしに部屋のドアを開けて、母は俺を催促した。いきなりだったので、肩を揺らしてしまう。

母が行ってしまった後、よっこいしょ、と起き上がって制服から服を着替え、夕飯を食べに向かった。



.



夕食を食べ終え、明日提出の課題と向き合う。

「はぁぁ……」

ついため息が出てしまう。
勉強への気だるさと部活でのこと(佐々木くん)を思い出して、身が入らない。

頬杖をつきながら、ペンを弄ぶ。


「はぁぁ……」


また、ため息。


…早くお風呂入って寝よう。

告白10→←告白8

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す