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桐山side
どれだけ廊下にいただろう。
後ろから肩を叩かれて振り向くと、
藤「照史、これ。」
そういって、一通の手紙を差し出した。
「これって・・・」
藤「望がお前に残した遺書。」
そういって泣きそうになる流星。
藤「みんなの分やでっ!毎晩毎晩書いてたんやろなっ!」
そういってまた泣いた。
俺も溢れる涙を止めることはできなかった。
そのまま流星はまた戻っていった。
封筒の表には、綺麗な字で、《照史へ》と書かれていた。
裏には、《望より》と書かれていました。
普通の手紙みたいでした。
女子とかが交換して喜び合っているようなそんな手紙。
でも違うのは、返事ができないということ。
もう、望はこの世の中にいない。
昨日まで一緒に笑っていた望はもういないのです。
もっと、話したかった。
もっと、笑い合いたかった。
もっと、たくさん教えて欲しかった。
もっと、もっと、もっと・・・
そんな後悔ばかりが押し寄せてきました。
初めて会った時、冷たい俺に笑顔で話しかけてきてくれた望。
どんなに冷たくしても、話しかけてきてくれました。
俺に笑うことを教えてくれ、
俺に友情を教えてくれ、
俺に生きることを教えてくれました。
そんな望はもういないのです。
俺の涙は止まることを知りません。
でも、たった一通の手紙が読みたくて、
溢れ出た涙を拭って、椅子に腰掛けました。
そして、封を開けて、手紙を取り出しました。
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やまこたラブ(プロフ) - フェアラーが跳びますさん» ありがとうございます!自分で考えさせていただいた言葉です! (2019年3月18日 6時) (レス) id: 51769b2ed0 (このIDを非表示/違反報告)
フェアラーが跳びます(プロフ) - もう3回ぐらい読み直してます!質問なんですがこの言葉は作者さんが考えたものなんですか? (2019年3月17日 18時) (レス) id: 1406c5ff26 (このIDを非表示/違反報告)
やまこたラブ(プロフ) - とても嬉しいです!ありがとうございます! (2018年6月3日 11時) (レス) id: 51769b2ed0 (このIDを非表示/違反報告)
369 - やまこたラブさん、お久しぶりです♪369です♪久しぶりにこのお話を読みました♪やっぱり何度見てもいい話だなと思いながら読み返しました。今でものんちゃんの空に輝く星にてを伸ばせばを思いだし何度も自分に唱えています。いい言葉本当にありがとうございます♪ (2018年6月2日 2時) (レス) id: 3b6d2d3bfe (このIDを非表示/違反報告)
やまこたラブ(プロフ) - (名前)のぞみさん» ありがとうございます!!! (2017年12月3日 22時) (レス) id: 8648ff81d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やまこたラブ | 作成日時:2017年8月11日 21時