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貴方side
「…えっと、聞いたらダメな感じでしたか…?」
あまりに沈黙が続いたので、思わず私から話してしまった。
大「いや、そういうわけではないんやけどね…。
やっぱ気になるよなぁ。うん。どないする?丈くん。」
藤「はぁ?なんで俺に聞くねん。」
大「丈くんが、一応ここのリーダーみたいな感じやろ?」
藤「身に覚えもないこと言うなや…」
小「でも、最年長ですよね?」
藤「だからなんやねん。」
西「勝手に話してええなら話すけど。」
藤「それは大吾に任せるっちゅうねん。」
正「まぁ、知っておいた方がええこともありますしね。」
なんて、私をおいて会議をする皆さん。
…なんか、置いて行かれた気分だ。
西「俺らもな、あんまり詳しく知らへんねんけど…」
ダイゴさんが話すことを頑張って理解しようとした。
ダイゴさんが言うには、ダイゴさんが消されるか、私が亡き者にされるかのどちらかだそうだ。
「そうなんですね…」
小「あれ?案外ショック受けてないですね?」
大「せやなぁ。驚いてへんし。」
「まぁ…」
正直に言うと、驚いてはいるが、ヴァンパイアの時点ですでに現実ではありえない事なので、まぁそれくらいのことはあるだろうと覚悟はしていたのだ。
藤「まずは、どうすれば恋愛ができるか、やろ。
ばれたらばれたで、そん時に考えればええし。」
ジョウイチロウさんの言葉で、議題が元に戻る。
西「っていうか、Aちゃん。そろそろ帰らんとやばいんちゃう?」
確かに、午前零時をまわっている。
明日が大学であることも含め、そろそろ帰らないといけない。
正「せやなぁ。人間は夜が眠る時間やもんな。
ごめんなぁ、遅くまで付き合わせて。」
マサカドさんは、そう言って眉を八の字に曲げる。
「いえ、大丈夫です。私の問題なので…」
付き合わせたのはむしろこっちの方だ。
西「それなら気にせんといて。
俺らの活動時間は夜やからさ。」
あぁ、そうか。ヴァンパイアだから。
「すいません、お邪魔しました。」
そう言って家を出た。
…送っていくと言ってくれたダイゴさんとともに。
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山田もも(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます!続きのほうも検討中です!ただ、恋愛系を書くのはものすごく苦手なので、できればアドバイスください!笑 (2021年4月10日 19時) (レス) id: 011bbc0e31 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 初めてコメントさせていただきます。このお話が好きで何度も読んでいます。最後の終わり方が素敵で読むたび感動します...!再会した2人がどうなったのか凄く気になるので続きが見れたら嬉しいです...! (2021年4月10日 13時) (レス) id: e64c29ca68 (このIDを非表示/違反報告)
山田もも(プロフ) - いちご好きさん» ありがとうございます!覚えていてくれたんですか…!?嬉しい限りです!分かりました! (2020年8月25日 22時) (レス) id: 383519ad9d (このIDを非表示/違反報告)
いちご好き - 読ませていただいたのはだいぶ前なのですが、とても良いお話だったので記憶に残っていました!ぜひ続編書いていただけると嬉しいです! (2020年8月25日 21時) (レス) id: 998e67e7e6 (このIDを非表示/違反報告)
山田もも(プロフ) - 恋物語さん» 二回も読んでくださりありがとうございます!名作だなんて…嬉しいです!本当にありがとうございます!ぜひ読んでみてください! (2020年5月18日 14時) (レス) id: 5f10803762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山田もも | 作成日時:2020年4月14日 21時