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貴方side
「私、決めました。」
ダイゴくんの家で揃っていた五人に、私はそう告げた。
五人の目が私を見る。
「私、ヴァンパイアになります。」
覚悟を持って決めたことだ。
誰になんと言われようと変えるつもりはない。
西「…ほんまに、それでええんか?」
「はい。」
ダイゴくんと、ずっと一緒にいたいから。
その方法があるのなら、私はそれを選びたい。
藤「Aちゃんの方が一枚上手やったな、大吾。」
西「うん。せやな。」
大「ええやん!仲間が増えるで!」
小「そうですね!ええですね!」
正「Aちゃんが決めたことやもんな。えらい覚悟やわ〜。」
それに、この五人と生きていくのも悪くないなって思ったのだ。
人間である私をここまで受け入れてくれるこの五人なら。
藤「でも、一回でええから、Aちゃんの血飲んでみたいな。」
西「それは、いくら丈くんでもあかん!」
「あっ、そう言えば、ダイゴくんって私の血飲んでないよね…?」
西「あっ、おん。」
「どうして?」
西「…それは、」
大「それはな!Aちゃんが貧血持ちやから、大ちゃんが心配して飲まへんの!」
西「はっすんッ!言うなやッ!」
「そうだったんですか…。」
照れたように顔を背けているダイゴくんがあまりにも可愛かった。
「それで、どうやったらなれるんですか?」
なれるなら早くなりたい。
そういう気持ちでそう尋ねた。
正「今すぐには無理やで。」
私の気持ちを汲み取ったのか、マサカドさんがそう言った。
大「そうそう!"赤い月"が出る日しか無理やねん!」
「"赤い月"?」
正「年に一度、"赤い月"が出る日があるんやけど、その日だけ人間がヴァンパイアになれる。
もちろん、そのほかの条件もあるんやけどな。」
「…ちなみに、いつですか…?」
小「Aちゃんは、ほんまに運がええと思いますよ!
今週の土曜日、つまりあと四日後です!」
「えっ、そうなの!?」
あまりにも驚いたので、思わず大声で叫んでしまった。
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山田もも(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます!続きのほうも検討中です!ただ、恋愛系を書くのはものすごく苦手なので、できればアドバイスください!笑 (2021年4月10日 19時) (レス) id: 011bbc0e31 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 初めてコメントさせていただきます。このお話が好きで何度も読んでいます。最後の終わり方が素敵で読むたび感動します...!再会した2人がどうなったのか凄く気になるので続きが見れたら嬉しいです...! (2021年4月10日 13時) (レス) id: e64c29ca68 (このIDを非表示/違反報告)
山田もも(プロフ) - いちご好きさん» ありがとうございます!覚えていてくれたんですか…!?嬉しい限りです!分かりました! (2020年8月25日 22時) (レス) id: 383519ad9d (このIDを非表示/違反報告)
いちご好き - 読ませていただいたのはだいぶ前なのですが、とても良いお話だったので記憶に残っていました!ぜひ続編書いていただけると嬉しいです! (2020年8月25日 21時) (レス) id: 998e67e7e6 (このIDを非表示/違反報告)
山田もも(プロフ) - 恋物語さん» 二回も読んでくださりありがとうございます!名作だなんて…嬉しいです!本当にありがとうございます!ぜひ読んでみてください! (2020年5月18日 14時) (レス) id: 5f10803762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山田もも | 作成日時:2020年4月14日 21時