嘘の真実4

146. ページ1

八乙女side





―ガチャン





「危なかった・・・・」





何焦ってんだ。俺・・・。





殺し屋のくせに・・・





「それよりどうしようかな・・・・」





有岡君のこと殴っちゃったし・・・





ばれちゃったし・・・・





「なんでこんなことになるんだよ・・・！！」





ーprrrrrrrrr





ポケットが震えた。





俺は携帯を手に持つ。





『横山』の文字。





「なに？」





横「仕事あるんやけど・・・来る？」





「この前の場所？」





横「おん。」





「了解。今すぐ行く。」





そう告げて電話を切った。





手に拳銃とナイフを持つ。





ふとさっきのことを思い出した。





『通報するならすればいい。』





「通報されちゃったかな？」





まぁいいか。





俺はドアノブを握って外に出る。





あの場所まで歩いていく。





・・・誰かにつけられている気がする。





ふと止まって後ろを振り返る。





山「なにしてんの？」





「なんだよ。山田かよ。」





山「なにそんなにビクビクしてるの？」





「別に。誰かが追ってるなと思って。」





山「そ。」





そう言って山田は歩き出す。





「どこ向かってるんだ？」





山「横山のとこだけど？」





「なんだ。お前も呼ばれてたのかよ。」





山「当たり前。」





そう言ってまた歩みを進めた。

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