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『早く告白しろって言ったじゃん』
「早くってそういうことじゃ……！」
後悔する前に、って意味だったのに。 だんだん、理解が状況に追いついてきて、鼓動が加速し始める。 ゲーム内の心音なのか、自分自身のそれなのか分からないくらいに。
『それで、こ、答えは』
「……さ、殺人鬼に追われながら告白すんな！」
やっぱり素直になれず、思い切り頭をデスクに叩き付けたくなった。 私の馬鹿！ せっかくしょこが勇気を出してくれたと言うのに。
『えっ』
マップ内にキャラクターの悲鳴が響き渡る。 しょこが殺人鬼に倒されたところだった。 程なくして彼が肉フックに吊るされる。
『……Aちゃん、助けて』
しょんぼりしているのは、私の言葉にだろうか。 吊られたからだろうか。 何となく仔犬のように見えて心が締め付けられる。 私はあくまでミッションを達成するために彼の元へ走った。
────しょこは先ほどの話題に触れない。 もしかして気のせいだったとか。 ショックの余り見た幻だったとか。 ……もう、どっちでも良い。 私は決めた。
「あのさ、私も好きなんだけど！」
伝えると決意したは良いが、こんなに強気に伝えるつもりはなかった。 このときばかりは自分の可愛げのなさが一番悔やまれた。
『え！ 本当!?』
それでもしょこは無邪気に声を弾ませている。 やっぱりさっきのは現実だった。
しょこのキャラクターをフックから救助し、殺人鬼の気配がないことを確認すると治療を開始する。
『……でもやっぱ直接伝えれば良かったな』
ぽつりと彼が呟いた。
『何か、顔見えないのも抱き締められないのももどかしい』
純情、爽やかといった言葉が似合う彼にしては大胆な発言で、想像して思わず頬が熱くなった。
『今、照れた？』
見事に言い当てられ、ますます熱が上がる。
「ば、か！ そんなわけ」
『じゃあ仕切り直す。 明日、もっかい告白するから』
「そんな宣言いらない！ あと恥ずかしいから仕切り直しもいらない！」
治療を終え、キャラクターを走らせる。 示し合わせなくても同じ方向に駆けていた。 きっとこれからの私たちも、同じ方向を向いている。 ────想いの行方が重なったから。
─Fin─
▼作者より
実は私もこのゲームやってます笑
しょこ本当に面白いし上手いですよね！
…というわけで初のしょこでした。 意外と難しかったけど楽しかったです！(*^^*)
リクエストありがとうございました！
続く
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小桜ふわ(プロフ) - 梨さん» あ、レス早過ぎましたね！すみません！; 恐れ入ります、遅くなってしまい大変申し訳ございませんでした…！ ありがとうございます！そのお言葉を糧にこれからも精進します！ (2022年3月20日 2時) (
レス) id: 43213200ba (このIDを非表示/違反報告)
梨 - 小桜ふわさん» 続きです(文字数都合の為) お忙しい中、執筆いただき本当にありがとうございます！これからも陰ながら応援しております (2022年3月20日 1時) (レス) id: 622b87d304 (このIDを非表示/違反報告)
小桜ふわ(プロフ) - 梨さん» とんでもないですー！喜んで頂けて良かったです…！あたたかいお言葉に安心しました(´ω`*) 実は結構やっております笑笑 梨さんもやってらっしゃるんですね！マッチした際にはよろしくお願いします笑 リクエストありがとうございました！(*^^*) (2022年3月20日 1時) (レス) id: 43213200ba (このIDを非表示/違反報告)
梨 - 小桜ふわさん» わーー！非常に素晴らしい作品ありがとうございました...好きなゲームネタがあって嬉しいのと、夢主ちゃんとしょこさんとても可愛いすぎてほっこりしました(´ω｀*)小桜ふわ様もあのゲームされてるんですね！楽しいですよね〜！(私もビビりながらもやらせて頂いてます) (2022年3月20日 1時) (レス) @page43 id: 622b87d304 (このIDを非表示/違反報告)
小桜ふわ(プロフ) - 梨さん» はじめまして！しょこ了解致しました！(｀・ω・´)ゞ 気長にお待ち頂けると幸いです…！ 恐れ入ります。リクエストありがとうございます！ (2022年3月12日 8時) (レス) id: 43213200ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小桜ふわ
| 作成日時：2021年6月11日 10時
