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「私、と?」

驚きが隠せない。 声が裏返らないよう注意しつつ、何とかそう尋ねた。 陸くんは「うん」と頷く。

「ほら、俺を占ったって言ってたから」

少し申し訳なさそうな表情を浮かべている。

「怪しく見えた?」

この質問を聞いて確信した。 彼は私のことを本物の預言者だと思っている。 自分の正体を言い当てた、というただそれだけの理由で。

マホトくんの考えは正しかったわけだ。 私は首を左右に振って否定する。

「そんなことないよ! 頭に浮かんだ番号入れたっていうか。 ただ……陸くん、優しそうに見えたから、この人は味方であってほしいな、って」

「────ありがとう」

私の言葉に彼は安心したように頬を緩めた。

自分が自分じゃないみたいだった。 まるで余裕がない。 さすがに陸くんも、私の想いに気づいていると思う。

陸くんのほっとしたような、嬉しそうな笑顔が可愛かった。 ときめいて、でも同時に少し哀しくなる。 彼はまだ、私のことを“運命の相手”だと感じていない。

……よし、と私は一つ決めた。 これが終わったら、必ず告白しよう。 このゲームにしっかり勝利して、私がどれだけ一生懸命彼を守っていたかを伝えれば、きっと気づいてくれるはずだ。

私が彼にとって、彼が私にとって、運命の相手だってことに。

会話が途切れ、その沈黙を埋めるように、どこかで野鳥が神経質そうに鳴いた。

「あのさ」

ふと、陸くんが言う。

「Aって呼んでもいい?」

「う、うん。勿論!」

鼓動が速くなる。 それだけで嬉しくて、頬が熱い。

「……Aって、どんな人?」

幸せのあまり飛び跳ねそうになってしまった。 彼は私に興味を持ってくれている。 私が運命の相手なのかどうか、知りたいと思ってくれている。

心が浮き立つと同時に困り果てた。 何て答えるのが正解だろう。焦った私は、気づくと、それこそ退屈な事実だけを並べていた。



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小桜ふわ(プロフ) - 白猫とみせかけてアルビノの黒猫さん» 叫んじゃってください!笑笑 そういったリアクションを頂けるとめっちゃ嬉しいです!d('∀'*) 本当ですか!やったー.*・゚(*º∀º*).゚・*. 今後ともご覧頂けると嬉しいです! ありがとうございます! (2019年5月1日 9時) (レス) id: 43213200ba (このIDを非表示/違反報告)
白猫とみせかけてアルビノの黒猫(プロフ) - 一目惚れ相手が陸君で、キッッッッッッッッターーーー!!って叫びそうになりました。笑笑そろそろふわさんのファンになりそうです、 (2019年5月1日 5時) (レス) id: 18a6a661ff (このIDを非表示/違反報告)
小桜ふわ(プロフ) - (名前)空々さん» ありがとうございますです!! 推薦は本当にただの紛れなんじゃないかと思うんですけど良かったです…!!(*>▽<*) (名前)空々さんも受験生なのですか?もしそうでしたら私が言うのも何ですが、合格まで一緒に頑張りましょうー!! 応援感謝します!!頑張ります!! (2017年12月19日 0時) (レス) id: e6883eaa7b (このIDを非表示/違反報告)
(名前)空々(プロフ) - おめでとうございます!!推薦うらやまです。更新頑張ってください! (2017年12月18日 23時) (レス) id: aab0f67378 (このIDを非表示/違反報告)
小桜ふわ(プロフ) - まちゅさん» ありがとうございますすすすす!!!!恐縮です…! まちゅさんのご期待に添えられるようこれからも頑張ります!応援感謝します.*・゚(*º∀º*).゚・*. ありがとうございますー!! (2017年12月18日 22時) (レス) id: e6883eaa7b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小桜ふわ | 作成日時:2017年11月25日 12時

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