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「あれ?」









ここもやっぱり違った。
だけど。


なんだかここだけ様子がおかしい。
他のお部屋も電気は着いてなかったから暗かったけど、この部屋は特に暗い。


それにあんまり手入れが行き届いてないのか、埃っぽくて上の方には蜘蛛の巣が張っていた。



しかも物置にしては全然物置いてない⋯



なんだか気になりすぎて、思わず部屋に入る。

ギシリと床が軋む。
相当古い部屋なんだろうな⋯。
どこもかしこも埃っぽくて噎せそうだった。









「え⋯?」









部屋には無機質に、綺麗に並べられた
真っ暗な棺桶。









「ひっ⋯!!!」


「⋯だれ⋯?そこにいるのは⋯」









部屋の奥から声がした。
男の人の声。
低くてなんだか篭ったように響く声。


怖い。早く逃げなきゃ。
慌ててドアに駆け込み、光の射す廊下に出た。
何かを落とした音がしたけど、それに構ってる暇もなく一目散に部屋を出た。









「はぁ⋯。」









びっくりした。
それにしてもなんでこんな所に棺桶?不気味すぎる。
この御屋敷⋯何だか、変⋯


パーティを楽しみにしていた時の気持ちはどこへやら。
私は胸に不安な気持ちを芽生えさせていた。









「A様。」


「っ!!!」









気づくとケイトさんが後ろに立っていた。
全然気が付かなくて、気が立っていた為すごく驚いた。

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作者名:ねむり | 作成日時:2020年1月27日 2時

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