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⋯Aちゃん、逃げちゃった。
テーブルの上を渡るなんて、女の子らしい子と思ったら結構大胆なことするんだね
「⋯さて、」
と、一息ついてから家の外に出ると
「みんなーっ」
「なにー?」
「Aちゃんどこいったの?」
「走ってっちゃったけど。」
「何か変なこと言ったんだろ。」
「失礼だなぁ。あくまでも紳士的に招待させていただいたのに。」
「猫になって図々しく家入ってったくせに⋯」
「逃げられたってこと?」
「どうすんだよー」
「まぁまぁ落ち着いてよ。」
うるさいなぁ。みんなでいると本当に色んな意味で賑やかになっちゃう。
「Aちゃんから微かに血の匂いがした。あの子昨日靴脱ぎ捨てて帰ってるし、多分怪我しながら帰ったと思うんだよね。」
「確かに靴その辺に転がってたよね。」
「傷だらけの足でそんなに遠くまで行けないと思うんだよね。だからさ、」
「捕まえに行く感じ?」
「そりゃそうでしょ。」
「でもそれだけじゃ楽しくないからさ──」
ふふ、我ながらいい考えだと思うんだよね。
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作者名:ねむり | 作成日時:2020年1月27日 2時