40 ページ11
「ダイキ⋯さん。」
9人目の主様だわ。
ということは、これで全員にお会いできたのね。
コンプリート！
じゃなくて！！
「何か探しものですか？」
「あの⋯えっと、薔薇、を⋯」
「⋯薔薇？」
貧乏臭いことを言っていることを自覚しつつもかくかくしかじかと経緯を話す。
「⋯な、なるほど。でも�睫攘�にいえばまた貰えるんじゃ⋯」
「そ、そうなんですけど⋯でも、それで皆さんにご迷惑をかけるのもどうかと思って⋯」
「⋯、わかりました。クロークにないか確認しますね。」
そう言ってダイキさんと共に大広間に隣接したクロークへ行った。
「うーん、やっぱり無いですね。」
「ごめんなさい、お手数をおかけしました。」
「いえ、構いませんよ。」
ぱっと笑いかけられた。
明るい笑顔、元気が出そう。
ちょっとドキドキしそうになった。
「⋯やっぱり薔薇模様のお部屋に落としてきちゃったんだ⋯」
「え？」
ひそりと独り言のつもりで呟いた言葉を、ダイキさんにはしっかりと拾われていたようで。
笑顔が、ロウソクの火をふっと消したように一瞬で消えて怖い顔になった。
「それ⋯どういうこと？」
「え、あ⋯」
「どうして君が薔薇模様の部屋のこと知ってるの？Aさん⋯」
「えっ、あっ、ちが⋯」
じりじりと距離を詰められる。
この御屋敷なんだか変。
ケイトさんもダイキさんもどうしてそんなに薔薇模様のお部屋にこだわるの？
薔薇模様の部屋にあった棺も⋯なんなの⋯？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねむり | 作成日時：2020年1月27日 2時
