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翌朝、眩しいくらいの朝日が窓から差し込んできて目を覚ます。
シャワーを浴びて歯磨きしながら着替える。
「おはよ、早いね」
「もふぁぉー。」
圭人が起きてきた。歯磨きしながら口をもごもごと動かして挨拶返し。
「とりあえず飯だなー、そしたら今日は城行ってその王子サマをぶっ飛ばしに行かなきゃ。」
「口悪⋯手荒なことはしないでよ、あんまり争い事はしたくないんだ。」
「恩師がこうだったもんで気にすんな。大丈夫、ちょっとお話するだけだよ。」
心配だ、と言わんばかりにでかいため息をつかれた。
まぁぶっちゃけ話して分かり合えるようならとっくに圭人がやってると思うから相当難航すると思うけどね。
狂信者の心を教祖から背けるのは難しいだろう⋯。
「何か策はあるの?」
「ない。」
「え?」
「ない。」
圭人はまたでかいため息を付いた。
「助けて欲しいんだったら多少の手荒さは目を瞑って欲しいとこだけどね?もともとアンタがどうにも出来なかった事をこっちが肩代わりしてやってんだし。」
「それは⋯、⋯そうだけど。」
「それに、あーゆーのは言って聞かなきゃ力でねじ伏せて聞かせるしかない。⋯国民の声を、城の外の現状を。」
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ねむり(プロフ) - Rare fruitさん» ありがとうございます!!めっちゃ嬉しいです!!こっちは感覚を開けて大量に更新していくので少し間が空きますが両方とも頑張っていくので楽しみにしててください!! (2020年9月27日 23時) (レス) id: 48a0a8985c (このIDを非表示/違反報告)
Rare fruit(プロフ) - すごく面白いです!設定がしっかりしていて、すごいなあって思っています。満月愛想曲も読んでいます。両作品とも続きが楽しみです更新頑張ってください! (2020年9月26日 23時) (レス) id: 362d8b3af6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねむり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamane/
作成日時:2020年9月19日 2時