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光「まぁ本当に冗談だから。」



















じゃあちゃっと終わらせよー、と八乙女さんは再び調理に戻り私は盛り付けを再開した。
結構な量だったけどもともとバイトで慣れていた私は全部終わらせるのに時間がかからなかった。
うん、お弁当みたいに沢山の量がある訳では無いけどこう見ると圧巻だ⋯⋯。



















光「お疲れ様、手伝ってくれてありがと。」


「いえ、大したことしてませんので。」


光「そんなことない。Aちゃんのお陰で作業早く終わったし。助かったよ。」


「あ⋯⋯」



















ぽんと頭に手を置かれ、柔らかな笑みでお礼を言われて心臓がドキドキした。
目を合わせることが出来ず誤魔化すように洗い物を片付けた。



















光「あ、もう休んでていいのに。」


「いえ、大したことしてないのでこれくらいさせてください。」



















早く終わらせて次のお手伝いしなきゃ。
そんな気持ちもあったけど、あまりに優しい八乙女さんの目を見て話せないから早くここから逃げ出したい気持ちもあった。



















「あっ⋯⋯⋯⋯っ!」


光「Aちゃ、⋯⋯⋯!」



















心に余裕がなかったからか、ナイフの刃先で手を切った。
心に余裕がないと怪我もしやすいから気をつけなさいね、って私梅世さんにあんなに言われてたのに⋯。

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作者名:ねむり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamane/  
作成日時:2022年11月3日 2時

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