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光「Aちゃんこれ先に盛り付けできる?」
「はい!」
光「終わったらこれ切り分けて、」
「はい!」
そうしてすぐに週末はやってきた。
私だけ何もしないのも、と思って大広間や玄関の掃除は手伝わせてもらって今はお客さんに出す料理の盛り付けを八乙女さんの指示の元やっている。
久しく見る大量調理に松竹梅弁当でバイトしてた頃を思い出した。
やっぱり美味しそうなものに囲まれるのは好きだし、自分がそれを作ったり盛り付けたりするのも楽しいって思うな⋯。
「これは何人分なんですか?」
光「うーんとりあえず100は取れるようにしてる。パーティって言っても交流会みたいなものだから、あくまで料理はサブだし食べない人も居たりするからね。」
100は取れるようにってことはそれ以上の人達が来るってことだよね⋯。
何関係なのかな⋯お仕事?ご友人?
え⋯⋯⋯⋯まさか全員吸血鬼だったり!?
光「Aちゃんー?大丈夫?」
「は、え?あ、⋯あのお客さんって⋯⋯人間⋯?ですか?」
光「え?」
どうやらそうは聞かれると思ってなかったみたいで、八乙女さんは私の問に吹き出して笑った。
光「あはは!そりゃ人間だよ!」
「ほっ⋯。」
光「まぁ⋯⋯俺らは人間だと思ってるけど、ね?」
「えっ⋯⋯⋯⋯⋯」
不気味なこと言わないでください⋯。
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作者名:ねむり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamane/
作成日時:2022年11月3日 2時