120 ページ31
周りの学生達があまりに美味しそうに食べるものだから私もつられて買ってしまった。
本日の出費2700円。
しばらく寄り道するの絶対やめよう。
そう心に誓った。
『お待たせしました〜チーズハットグでーす。』
「ありがとうございます。」
うん⋯結構大きかった。
アメリカンドッグよりちょっと大きい?
衣ザクザクの揚げたてにマスタードとケチャップはお好みで、更にグラニュー糖をまぶすのが本場流。
だそう。
「いただきます⋯。」
火傷しないようにふーふーと冷ましながら一口。
お、おいしい⋯!!
最近こういうジャンクな食べ物を食べてなかったって言うのもあるけど、これすごく美味しい!
チーズがすごく伸びる⋯。
あっ崩れそう!熱っ!
1人であたふたしながらハットグに齧り付いた。
『あっれー?日比野さんじゃん!』
『珍しいね、1人で。』
「!?ど、うも⋯。」
名前を呼ばれて振り返るとクラスメイトの2人。
中心人物の子達だ。
1人で変なことやってると思われたかな⋯ちょっと恥ずかしい。
『日比野さん1人ー?てか日比野さんもこーゆーの食べるんだ〜意外〜!』
『こらそういうこと言うな失礼でしょ。』
「い、いえ。構いませんよ。」
『にしても本当に珍しいね。日比野さん放課後いつもすぐ帰るから寄り道してるイメージ無かった。』
141人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ねむり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamane/
作成日時:2022年11月3日 2時