新月幻想曲-Fab-4 (ページ26)

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「はぁ⋯っ⋯⋯！？」

体がびくんと跳ね上がって起きた。
そこは暗い室内。ベッドの上で荒く息を吐く自分がいた。

なんだ、やっぱり夢だ。
怖い夢という程でも無いけどなんだか変でよくわからない夢だった。
私の体⋯突き落とされてたし⋯。
何だったんだろう。

時刻は午前5時12分。
目覚めの悪い朝になってしまった。
少し早いけどもう起きよう。
このまま起きて支度して朝ごはん作って⋯。
のんびり過ごしてたら学校の時間になるだろうし。
私は洗面所に向かおうと部屋を出た。

ｶﾞﾁｬ

「えっ！？」

大「⋯。」

ﾊﾟﾀﾝ

思わずドアを閉めた。
部屋を出ようとしたら有岡さんが部屋の前でど、土下座⋯？をしていた。
どういう状況なのか、いつからここにいるのか。
な、なんで⋯？

「あ、有岡さん⋯？」

大「おはようございますAちゃん。」

「お、おはようございます⋯。あの、どうして⋯？」

大「迷惑かけてごめんなさい！！」

朝5時。
有岡さんの大きな謝罪が静かな廊下に響いた。
ここで話してたら他の皆さんが起きてしまうと思った私は慌てて有岡さんを部屋に入れた。