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もっとすてきなものをみるために


おんなのこは ドアをあけました



ばらのドアのおくには──────⋯



















「あ、れ⋯⋯⋯?」



















ページを捲ると裏表紙が現れた。
物語の結末、部屋の奥には何があったかは書かれていなかった。
ページが破られた形跡もない。

落丁⋯?
でもこれ手作りだよね?
そんなことあるかな⋯。
もやもやした気持ちのまま絵本を閉じた。



微かだけどこの屋敷のこの絵本の物語の風景、繋がりがある。
どうせフィクションなんだろうしここまで執着する必要も無いんだけど、何故か引っかかる。
この本⋯⋯一体何⋯⋯⋯⋯?



















「⋯⋯やめよう。」



















考えるだけ無駄だと思ってベッドに寝転んだ。
今の日常と絵本が繋がるとか⋯それこそ物語の世界じゃないんだし。
考えすぎも良くないよね。

ふぁあとひとつ欠伸をする。
時計はもう23時を指そうとしていた。


明日も学校あるし、もう寝よう⋯。
有岡さん⋯大丈夫だったかな。
明日会ったら体調どうか聞いておこうかな⋯。
その日の疲れも相まって私はすぐに眠りについた。





****







「⋯あんまり悠長にしてる時間は無い。」


「月が近い。このままじゃ俺らは飲まれる。」


「あいつも多分そろそろこの街に来ちゃうね。」


「蓄え⋯⋯⋯⋯要るよね。」


「久しぶりにやるしかない。」


「"パーティ"⋯やるしか無いね。」

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作者名:ねむり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamane/  
作成日時:2022年11月3日 2時

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