魔女の記録、王子の記憶3 (ページ3)

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「しかし珍しいな、この近くでサーカスか。」

『森をぬけた広場でやるって！』

「へぇ、近いな。それなら行ってみようかな。」

涼「俺も行く！」

「⋯⋯暇人が⋯⋯。」

どうやらサーカスは今夜からこの近くで公演するらしい。
書類をまとめるのももう終わるし、涼介も暇そうにしてるから連れてくか。

涼「皆にも聞いてみよ。」

涼介は電話端末を手に皆にメッセージを送っていた。
雄也の技術のおかげでこうして遠くにいても誰かに何かを伝えることが出来る。
本当便利な時代になったよ。

ちなみに私もその端末を貰ったが、機械のことはさっぱりわからないのでほぼ使ってない。

涼「あーやっぱり皆仕事っぽいわ。」

「皆忙しいんだよ。」

涼「⋯⋯やっぱりちぃから連絡無いな⋯。」

「え？侑李？」

涼「ここ数日連絡無いんだよ。ちょっと前も採取行くって言ってしばらく連絡取れなかった時あったし。怖いんだよ、何かに巻き込まれてるんじゃないかって。」

「侑李なら心配ないだろ、なんだかんだいつもちゃんと帰ってくるんだろ？魔法医療発展のために頑張ってくれてるのさ。」

涼「まぁ⋯そうだよね。ちゃんと帰ってくるか。」

子供達が帰ったところで、夜に時間を作るために書類の書き留めを再開した。

ちなみになんとなくわかると思うが、このぶち立ったフラグはすぐに回収されることになる。

涼「え？」

「独り言ー。」