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宏太は気まずそうに私達を世界樹の書庫にある城に案内した。
慧「えええっ!?脱走!?」
涼「馬鹿!声でけぇよ!」
宏「静かにして!⋯⋯⋯まだ極秘事項だから。だから大ちゃんもあれだけ気が立ってるんだよ。」
夕陽の花園から最果ての牢獄に囚人を移送している時に1人の罪人が逃げ出したらしい。
その罪人は極悪人で、兵士が10人近く付いていたにも関わらず忽然と姿を消してしまった。
宏「⋯⋯聞いたところによると大罪人。詳しいことはそこまで聞けなかったけど、こんなことが国民に知れたら⋯。」
「まぁ恥だわな。」
涼「恥ってのもあるけど、大罪人が野放しにされてるなんて聞いたら民を危険に晒すことになる。大ちゃんは多分そこに気が立ってるんだよ。」
慧「そんな状況絶対許さないだろうねー⋯。」
なるほどねぇ。にしてもあんなに怒ってる大貴初めて見たな。
相当な罪人なんだろ。
⋯⋯団長のこと、聞けるかな⋯。
宏「急ぎじゃないならならもう少し待った方がいいかもね。」
「いや⋯悪ぃ。急ぎなんだ。宏太にも聞いてほしい。」
宏「⋯なんか嫌な予感⋯。」
「その嫌な予感当たってるぞ。他の皆にも伝えたいんだけど。」
宏「この後会議あるから皆来るよ。」
涼「え、そうなの?」
慧「そうだっけ。」
宏「大した話しないから涼介には言わなかったよ、わざわざ休みの時に出てもらうのも悪いし。伊野尾が忘れてるのはおかしいだろ。」
慧「⋯⋯てへ。」
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作者名:ねむり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamane/
作成日時:2022年10月16日 23時