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「ここで少し待っててください。」









カメラの機材が並ぶ一角に連れられて、そのままユウトさんはどこかに行ってしまった。

カメラのことは全然わからないけど、大きめの板とかライトとか色々大きな機材から小さなものまで置いてあった。


どうすることもできずにキョロキョロしていると









「⋯どうぞ。」


「あ、ありがとうございます。」









髪が少し長めでクールな男性が1輪、薔薇を差し出してきた。
目が切れ長で⋯⋯少しだけ怖い。だけど王子様みたい。
あ⋯この人も燕尾服を着てる⋯。









「似合いますね。ドレスも、髪型も。」


「あ、ありがとうございます。」


「⋯薔薇のようだ。」









私に手渡した1輪の薔薇を指して微笑む。

あれ⋯全然怖くないというか⋯
優しい⋯









「貸して。」









と、薔薇を再び彼に手渡すと服のポケットから小さな鋏を取り出し、薔薇の茎を短く切った。
そしてその薔薇を私の髪に綺麗に差した。









「この方がいい、ですね。」


「わ⋯ありがとうございます。」


「⋯」









彼は静かに微笑んだ。
多くは語らないけど、その中に秘めた優しさが滲み出ている感じ。
すごくいい人なんだと思う。









「じゃ、俺はこれで。」


「あ、あの。」


「またあとでな、Aさん。」









意味深な言葉を残して去った。
ま、またあとで?
あとで⋯何かあるのかしら。

頭に疑問を浮かべているうちに、ユウトさんが戻ってきた。

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ねむり(プロフ) - PINK_zarame1130さん» ありがとうございます*(^o^)/*こんなガサツな脳内妄想で申し訳ないですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです!次の更新まで暫くお待ちくださいm(*_ _)m (2020年1月3日 2時) (レス) id: 48a0a8985c (このIDを非表示/違反報告)
PINK_zarame1130(プロフ) - 凄く面白いです! 更新楽しみにしてます笑!完結頑張ってください(^-^)応援してます。 (2020年1月1日 2時) (レス) id: d9cb91b44a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねむり | 作成日時:2019年12月21日 23時

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