新月幻想曲-Fab-3 (ページ7)

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『あれAちゃんその首どうしたんじゃ。』

「あっ⋯ちょっと腫れちゃって。」

学校でもそうだったけど、案の定首を見た人はどうしたのだと聞いてきた。
吸血鬼に噛まれましたなんて言えるわけないので適当に誤魔化した。

竹彦さんも梅世さんも心配そうに聞いてきた。

『大丈夫なの？』

「はい。私よりも梅世さん、お体は⋯。」

『大丈夫よ。昨日はごめんね大変だったでしょう？』

「いえいえ、こっちは大丈夫でしたよ。梅世さんが元気になって良かったです。」

今日は梅世さんも体調が良くなって3人での営業。
いつも通りの平和な営業だった。

『Aちゃんお疲れ様。今日は暇だからもう上がっていいよ。昨日も沢山任せちゃったし、今日は帰って休みなさいな。』

「えっでも⋯」

『私なら大丈夫よ。もう元気いっぱいだもの。』

私はお言葉に甘えて少し早めに上がることにした。
竹彦さんはいつも通り余ったおかずを私に分けてくれた。

『はい。これ今日の分。』

「いつもありがとうございます。」

『そういえばこの間、竹彦さんと病院に行った帰りにAちゃんのアパートの前通ったら無くなってたけど⋯いつの間に引っ越したの？』

「⋯あ、えっと⋯」

そういえば言ってなかったと思って2人に事情を説明した。無論余計なことは言ってない。

『そうなのね、大ちゃんのしぇあはうす？にお世話になるのね。大ちゃんはいい子だから安心だわ。』

『Aちゃんは可愛いから手出されないか心配じゃのう。』

『またもう貴方ったら⋯。でもAちゃんは確かに可愛いからねぇ。』

「またまた⋯そんなことないですよ。」

もう出されました。
別の意味で。