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雄「やべ、」
「何?」
雄「弾切れ。もう普通の弾しかない。」
「おい!普通の弾なんか死体だらけになるだろ!」
雄「撃たねぇよ!だけどこのままだと腕っ節でどうにかするしか、」
「くそ⋯どうする⋯!」
考えている間にも私に向かう殺意は止まらない。
王子も少年も、丸ごと殺そうとしてくる。
私はともかく、どうしたらいい!?
どうしたら2人を無傷で居させられる!?
[──馬鹿だな、相変わらず]
「!?」
1つの声と共に、私に流れる時がスローモーションのようにゆっくりになった。
この声⋯まただ、
菓子の桃源郷で起きたことと同じような事が起きた。
いるはずの無い、大切な人の声。
「フィオーラ!」
[全ては書き記したはずだ。⋯あと少しで⋯]
ふっと声が消える。
その途端時の流れは元に戻り、王子の懐から眩しい光が溢れた。
『うわっ!なんだ!』
『眩しくて前が見えないよ!』
雄「⋯あ、そうだ。これ。」
王子が懐に手を突っ込むと、輝きが外に出てきた。
「フィオーラの手記!」
雄「⋯悪かった。大切なもんなんだろ?あんたにとっても、あんたの恩師にとっても。」
「⋯!アンタ、益々人が変わったみたいだな。」
雄「もともとこうだよ。⋯その、前の国では悪かった。」
「もーいいって。今そんな呑気に喋ってられる余裕も無いし、早く仲間と合流しなくちゃね?熱くて優しい雄也王子?」
雄「⋯!⋯王子はやめてくれ。」
「はいはい。さて、今度は何を示しているのか⋯」
手記を受け取ってペラペラ捲るとやはり、最後の方のくっついてたページの1枚が剥がれて読めるようになっていた。
「⋯こうやって勿体ぶってくんの、あいつの悪い性格出てんな。」
雄「え?」
「独り言だよ。さてディオ、お前は今のうちに人のいない所まで逃げな。」
『でも、お姉ちゃん達は⋯?』
「私らは大丈夫。すぐに王子サマんとこ行かなきゃ。」
さっと読み込んでパタンと閉じる。
それと同時に光は止んだ。
「行きな!怪我すんじゃねーぞ!」
『う、うん!』
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ねむり(プロフ) - 山田なのさん» わー!なのさんお久しぶりです!!大変長らくお待たせしてしまいましたがやっと山田編更新しました!!叫ぶほど楽しみにしていただいて本当に嬉しい限りです(^^) (2021年9月14日 13時) (レス) id: 48a0a8985c (このIDを非表示/違反報告)
山田なの(プロフ) - ねむりさん!ご無沙汰しております、、もうほんとにずっと楽しみにしてました!更新された時はさすがに叫びました、、、 (2021年9月14日 12時) (レス) id: 603d1c35e8 (このIDを非表示/違反報告)
ねむり(プロフ) - れんこんさん» れんこんさんありがとうございます!!優しいお言葉とても心に染みます涙まだまだ続いていきますので待っててください!! (2021年9月13日 3時) (レス) id: 48a0a8985c (このIDを非表示/違反報告)
れんこん - これからも体調に気お付けながら頑張って下さい! (2021年9月12日 20時) (レス) id: d97c215a56 (このIDを非表示/違反報告)
ねむり(プロフ) - 美瑠さん» 美瑠さんコメントありがとうございます!そのお言葉めちゃくちゃ嬉しいです(^^)まだまだ頑張らせていただきますので楽しみにしていただけると嬉しいです!! (2021年9月9日 18時) (レス) id: 48a0a8985c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねむり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamane/
作成日時:2021年9月7日 9時