魔女に花束、女王に刃10

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「あ、その前に。」















杖をかざして光を呼ぶ。
軽いものなら、私の体力も消費しないだろう。















「ﾌｨﾚﾗﾃﾞｨｿ-ﾙ」















優しい光がみんなを包む。
小さな傷も、少しだけ乱れた呼吸も全て元に戻した。
これで一応次の戦いにはほぼ万全な状態になっただろう。















「これでいいだろ。」


侑「すごーい！傷が治ってる！」


雄「体もさっきより軽いな、」


圭「大丈夫？回復魔法って結構体力削るんじゃ⋯」


「だから今のうちにな。この程度の傷なら大して影響無い。」


裕「なんかやっぱり成長したよねA。」


光「俺らに初めて回復魔法使った時ヘロヘロになってまでやってくれたのに。」


慧「もうすっかり本物の魔女だね。」


「やめてくれ。まだまだだから。」















大袈裟に褒められたことに少し照れながら先に進む。
しかし、















『魔女の仔よ。ここで終わりだ。』


大「うわー兵士だ！」


裕「行くよ！早く片付けよう！」















そして、















『ここからは先には行かせん。』


「またか。」


侑「もういいって。」


慧「なんで分散してるの？大勢で一気に来た方が早くない？」















少し進む事にちまちました戦いが発生して、地味な体力消費が続いた。
宮殿が見えてくる頃には、















『そこまでだ、魔女の』


「だるい！！うざい！！しつこい！！」















兵士の言葉を遮って杖で頭をぶん殴った。
ワンパターンな展開にいい加減飽きた。

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