魔女に花束、女王に刃10

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涼「この道の先に宮殿がある。」


慧「久々に行くなぁ。」


圭「この先は限られた人しか立ち入ることができない。この国の兵士でもね。」


「兵士も入れねぇのかよ。護衛とかどうしてんだ。」


光「この国の兵士と女王のとこの兵士は全く別物なんだよ。」


「あー⋯なるほど。」















そういえば兵士達が付けてる勲章、この国の兵士のものと前に世界樹の書庫で見た兵士達のもの微妙に違った気がする。

女王は女王で独立してたってことか。















光「女王軍の兵士もまだいるだろうから慎重に⋯⋯⋯！？」















前方にはいつの間にか兵士達が立っていた。
人数は私達の倍くらいはいる。

言った傍からいきなりお出ましか。















「おいおい随分手厚い歓迎だな。私らが来るまで手出ししないんじゃなかったのか？」


『女王様のご意向だ。貴様らと対面するまで"女王様は"手出ししないと申しておられる。』


侑「めんどくさ！」


涼「言葉の綾じゃん。」


大「屁理屈だ！」















やいやい野次を飛ばしててもキリがない。
女王軍の兵士達は極めて冷静だった。
他の国の兵士とは違って感情を荒ぶらせることもなく、落ち着き払ってただ冷たく私達を見ていた。

女王の下についてるだけのことはある。相当な実力はあるはずだ。















『お前達の意見を通す気は無い。ここで死ね。』


「話が早くて助かるよ。あんたらみたいな人の話聞く気ねー奴らに弁解したところで時間の無駄だからな！」

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