魔女に花束、女王に刃10

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「ｶﾞﾂｶﾞﾂ⋯ﾊﾑ⋯ｶﾞﾌﾞ、ﾓｸﾞﾓｸﾞ⋯」


光「久々に見たよねこの光景。」


侑「気持ちいい食べっぷりだね。」


「おかわり！」


裕「そんなに急がなくても大丈夫だから、口についてるよ。」


「ﾝﾑ⋯ﾊｸﾞ、あいﾌｧｫ⋯」


圭「食べるか喋るかどっちかにしよう？」









腹が減りまくった私は王子のこれまでの悪行を許す⋯とまではいかないけど、目を瞑る代わりに飯を要求した。

この国に来て満足に腹いっぱい食べれてない。
ましてやしばらく幽閉されてたから最近ほぼ何も食べてない気がする。
水くらいかな。

皿いっぱいのスパゲッティや大きなステーキ、山盛りのフライドポテト。
全部全部夢にまで見た食事！









雄「食いすぎだろ、」


慧「Aはいつもこうだよ。」


涼「⋯皆もごめん。こんなんで水に流せるわけないけど、ゆっくりしてって。」


宏「大丈夫だって。俺らは涼介が本当に悪いやつだなんて思ってないさ。」


大「印⋯ほぼ消えてるね、やっぱり消えると女王に対して何も思わなくなっちゃうのかな？」


涼「何も⋯って訳じゃないけど、なんか気持ちが少し軽い気がする。変な感じ。」


雄「それは俺もあるな。女王に対する気持ちが頭から薄れている感覚。」


大「女王の子⋯っていうより、呪いだよね⋯」


「大貴のもーらいっ、」


大「あ！おい！真面目に喋ってたんだぞ！ってかそれ俺が食べようとしてた肉！」


侑「あーうるさいうるさい。」


裕「A勝手に人の食べないの！」


涼「大ちゃんまだこっちあるよ。」


光「皆もいっぱい食べよう！」









騒がしい食事の時間だった。こんな大人数でわいわいと⋯いつぶりだろうか。
なんだかすごく楽しく感じた。

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