魔女に花束、女王に刃10

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Youside









「⋯⋯え⋯⋯⋯？」


涼「驚いた？君の最期に相応しい舞台を用意したよ。」


「どういうつもり？⋯お前、元々私を殺すつもりで」


涼「そうだよ。まさか馬鹿正直に正面から来てくれるなんてね。それにちゃんと書いてあったと思うけど、"君の最期"だっていうことが。」









ちゃんと、書いてあった⋯？

思い出せ、あの紙切れに何が書いてあった？









君をティーパーティーに招待したい。
のんびり素敵な仲間と共に愛情の王都へおいで。
最も、僕は午後3時に城で待っているよ。
期待していて欲しい。









「⋯ﾁｯ⋯！」


涼「思い出した？ちゃんとメッセージ書いてあったでしょ？」









ずる賢いようなことしやがって！！









涼「嬉しいだろ？君は今日、ここで大好きな薔薇の魔女と同じように死ねるんだから。」


「は⋯？」


涼「え？知らない？薔薇の魔女はあの日、ここで死んだんだ。皆に見守られながら女王の一声で首をスパッと。恩師が大好きな君の為に皆を呼んで、同じ死に方をさせてあげようと思ってさ。」









⋯そうか、ここで。
ここでフィオーラは死んだのか。
民衆の目に晒されながら、味方もいない中で残虐に⋯。









「⋯る⋯」


涼「何？」


「⋯狂ってる。お前も、この国も。女王も。世界も。何もしてないのに女王の一声で悪だと決めつけられて、死んでいったフィオーラや他の魔女も皆ただ生きてただけなのに！」


涼「魔女は悪だろ？現に1人の黒魔術に手を出した魔女が国を混乱に陥れたといわれてるじゃないか。」


「⋯」

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