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いきなり私に近づいたと思えば麻布袋のようなものを私の頭に被せた。
前が見えない。
それに素材のせいでチクチクして地味に痛い。
両脇を持つかのように横に人が立ち、私を強制的に立たせる。
ぐいっと前から何か引っ張られる感覚がした。
涼「君のために大舞台を用意させてもらったよ。エスコートしてあげる。」
ｶﾞﾁｬﾝ
牢の扉が開かれる音がした。
出ろ、歩けと促される。どうすることもできない私はそのまま指示に従った。
飼い犬でも散歩するかのように、手錠に繋がれた鎖を王子が引く。
涼「次ここ曲がるよ、」
涼「次階段だから足元気をつけてね。」
優しい声色で私に道を教えては連れ歩く。
前が見えないからどこに向かっているのか全く分からない。
唯一、だんだん光が差してきていることから外に向かっていることだけはわかった。
「⋯どこに向かっている。私をどうする気だ。」
『静かにしろ！』
涼「構わない。⋯もうすぐ着く。そこでわかるよ。」
麻袋の隙間から眩しい光が差し込んで、どこか騒がしいような場所まで来て足を止める。
わぁあっと歓声にも似た叫びと、早く殺せという興奮したような罵倒の声も聞こえた。
涼「さぁ、始めようか。」
その声と同時に顔に被せられた麻袋をばっと取られた。
高台にいる私と王子と兵士。
周りには大勢の民衆。
そして目の前には立派な大剣が1つ。
呆気に取られている私に、大臣と思われる男が高らかに宣言した。
『────これより、魔女の仔への公開処刑を行う！』
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ねむり(プロフ) - ただのおたくさん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいですTT更新が気まぐれなのでお待たせしてしまうこともありますが気長に楽しんでいただけると嬉しいです^^これからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m (5月19日 0時) (
レス) id: 48a0a8985c (このIDを非表示/違反報告)
ただのおたく(プロフ) - 満月愛相曲-PARADE-全て,新月幻想曲-Fab-ism-最新話まで見させて頂きました！ねむりさんの書き方が本当に好きで、もっと読みたいと思いたどり着いたのがこの作品です。夜中に見ているのですが、もう涙が溢れて止まらないです...！本当に感動しました、応援してます...！ (5月18日 23時) (レス) @page8 id: 78e45d5fd1 (このIDを非表示/違反報告)
ねむり(プロフ) - kさん» コメントありがとうございます！すごく嬉しいです！！亀更新で申し訳ないですが、もう少しで更新予定ですのでぜひ楽しみにしていただければと思います！ (2021年6月29日 13時) (レス) id: 48a0a8985c (このIDを非表示/違反報告)
k(プロフ) - 一気見させてもらいました！山田くんに拐われた(？)�睫擇�ん、2人が早く元に戻れますように！続き楽しみにしています。 (2021年6月29日 7時) (レス) id: 64dfab2494 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamane/
作成日時：2021年3月27日 4時
