42 ページ24
Cside
僕はこの菓子の桃源郷という国を任された。
せっかくいい場所なんだ、国民には全員幸せになって欲しい。
そう願って仕事に励んだ。
初めは割と出来たばかりの国だったし、皆珍しがって楽しそうに生活してる人がたくさんいた。
『もうお菓子飽きちゃった。』
『これもういらなーい。』
『なんかもう普通になってきたよね、』
もちろんそれは長く続かない。
甘い光景にだんだん飽きてきたのか、皆口々に不満を漏らすようになってきた。
それでもなんとか幸せな国づくりをと思ったけど、様々な案は結局長続きしなかった。
国を去る人もちらほら出てきた。
僕は皆を幸せにしたいのに、どうしたらいいのか。
日々頭を悩ませてた。
「侑李、素敵なお顔が台無しよ？何か悩んでいるのかしら？」
女王に呼ばれて一緒に会食をしている時も国のことを考えてて、女王が声をかけてきたんだ。
侑「うん⋯あのね、」
女王に相談すると女王は目を輝かせた。
「あらあらまぁまぁ！侑李はとてもいい子なのね♡大丈夫、私がすこーしお手伝いしてあげるわ♡」
会食が終わると部屋に呼ばれた。
テーブルには真っ黒で小さなお菓子が置いてあった。
侑「これは⋯」
「とってもいいものよ♡ちょっと試しに食べてみて？食後のデザートだと思って♡」
進められるがままにお菓子を口に運んだ。
食べると一瞬吐き出したくなるほどの甘さと怒り、悲しみが混ざったような変な気持ちになった。
だけどすぐに今まで味わったことの無い甘美な味が広がってふわふわした気持ちになった。
侑「おい⋯しい⋯。これすごくおいしい！」
「気に入ってもらえてよかったわ♡レシピとサンプル渡すから国でも活用なさい？すぐに素敵な国に生まれ変わるわ♡」
それから僕は城の銘菓としてそれを国民に配った。
材料の不幸の欠片については不思議なことに何も思わなかった。
もうとにかく幸せで気持ちよくて、そこに頭が回ってなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねむり(プロフ) - 桃桃さん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけるとめっちゃ嬉しいです＼(^^)／文字化けは文字化け翻訳のサイトがいくつかあるのでそちらで是非試してみてくださいね！ (2021年2月28日 21時) (
レス) id: 48a0a8985c (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - 桃桃さん» 文字化け翻訳で検索してサイトを見つけました！ (2021年2月28日 20時) (レス) id: e15a9fddc1 (このIDを非表示/違反報告)
桃桃 - めちゃめちゃ面白いです！文字化けってなんで調べれば出てきますか？？ (2021年2月28日 17時) (レス) id: b420df6aba (このIDを非表示/違反報告)
ねむり(プロフ) - ゆさん» 嬉しいお言葉ありがとうございますー！そう言われると書いた甲斐があったと思ってまた頑張れます！！雄也さんの出番はもう少しですね！私も楽しみです！！(作者だが) (2021年2月27日 23時) (レス) id: 48a0a8985c (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - 今日見つけて一気に読んしまいました！本当に面白いです！私は�睫擇�ん推しなのでこれから楽しみです！ (2021年2月27日 22時) (レス) id: 100f669fbb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねむり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamane/
作成日時：2021年2月24日 13時
