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Youside
慧の言葉で半信半疑になりつつも茨を生やす。
残りの全体力を使う勢いだったから、それはすぐに無くなって失速した。
かのように思えた。
「えぇっ!?な、何!?」
杖から光が放たれて、あまりの眩しさに目を細めた。
途端に茨は急スピードで成長してすっかり辺りを取り囲んでしまった。
「こ、これ⋯!?」
現れたのは、女王が破壊したはずの古屋敷。
外観こそ見えないが、その形は茨によってハッキリと映し出されている。
光「屋敷が⋯!!」
「あ、あぁ⋯っ!」
大「急に出てきた⋯!?」
突然現れた屋敷に兵士たちも皆も攻撃の手を止めてその存在に見入っていた。
「皆伏せとけよ!!」
裕「えっ!?」
圭「な、なに!?」
皆が伏せたのを確認して近くに生えた茨の葉をむしり取ると、
「
呪文を唱えて思いっきり葉を吹き飛ばした。
『うわぁあっ!?』
「ばいばーい」
慧「皆早くこっちに!!」
吹き飛ぶ小さな葉と共に強い風が吹き荒れて兵士たちを遠くに飛ばした。
その間に屋敷の玄関と思われる扉を開き、皆を中に入れた。
大「っあー⋯やばかった⋯」
裕「大変だった⋯」
慧「みんなありがとう。助かった。」
圭「いいんだよ。いのちゃんが屋敷の存在見つけてくれたから。」
光「にしてもでっかい屋敷だね、玄関めちゃくちゃ広い。」
慧「うわー鏡でっか。」
大「めちゃくちゃ立派だね!!」
「いや、城にいたあんた達が言うの⋯」
屋敷は破壊したのではなく、見えないように消していた。
やはり自分にとって大切な手記であることに変わりは無いのだろう。
消えた屋敷を前にした私達にその場しのぎの嘘をついてあたかももうそこに存在しないかのように振舞ったんだ。
広い玄関口で全員が一息つく。
中は確かに古くてオンボロだが広い屋敷だった。
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ねむり(プロフ) - 山田なのさん» なのさんめっちゃ優しいですね...嬉しい...尊敬だなんてそんな恥ずかしいですね!?そんな大したことしてないですよ!?ちなみにワタクシ雄也担でございます。まだ出てこない!! (2021年1月25日 13時) (レス) id: 48a0a8985c (このIDを非表示/違反報告)
山田なの(プロフ) - 好きだなんて、、逝けます。はい。ねむりさんのお話は私には到底思いつかないような展開ばかりなので尊敬してます!!体調には十分気を付けて頑張って下さい、!!あ、ちねみに誰担なんですか??? (2021年1月25日 11時) (レス) id: 81d470df78 (このIDを非表示/違反報告)
ねむり(プロフ) - 青空と虹さん» 初めまして!嬉しいコメントありがとうございます!!青空と虹さんが言ったようなお話を目指していたので今めちゃくちゃ嬉しいです!!亀更新で申し訳ないですが、読んでて楽しくなる展開をこれからも綴っていきますので楽しみにしててください!! (2021年1月24日 0時) (レス) id: 48a0a8985c (このIDを非表示/違反報告)
青空と虹(プロフ) - はじめまして。初期からひっそりと読ませていただいていました。小さい頃に読んだファンタジーもののお話を読んでるような気持ちで、その頃のワクワク感が蘇ってきます……!読んでいてすごく楽しいです。これからも作者様のペースで更新頑張ってください! (2021年1月23日 23時) (レス) id: 4cc456b6d8 (このIDを非表示/違反報告)
ねむり(プロフ) - 山田なのさん» まじですか!?もうめっちゃ嬉しいです!!そこまで喜んで貰えると書いて良かったって思います(^^)山田さんの所までまだ時間かかるかもしれないですが、もうめっちゃくちゃかっこよく仕上げたいと思います!!なのさん私も好きです!! (2021年1月21日 10時) (レス) id: 48a0a8985c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねむり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamane/
作成日時:2021年1月20日 15時