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『あら？こんにちは、旅の方かしら？』
呆然と突っ立っている私に1人の若い女が話しかけてきた。
「え？⋯まぁ、そんなとこ。」
『この国はどう？楽しいでしょ？』
「あ、あぁ。この国のお菓子、どれも美味しいけど。」
ニコニコと話していた若い女は、私の抱えるお菓子を見て一瞬真顔になった。
そのまっ黒い瞳にゾッと変な寒気が走る。
『ダメダメ！こんなお菓子普通よ！』
「普通⋯？」
『そんな甘いだけのお菓子は古いよ、もっと時代の最先端を行かなきゃ！』
「お、おう⋯」
『これ、食べてみて！美味しくてほっぺが落ちちゃうの！それに幸せになれるのよ！』
「⋯幸せ⋯？」
私は女からピンク色の紙袋を強引に渡された。
『ぜひ食べてみて！最先端スイーツ"ハッピーブラウニー"！』
女は用事があるから、と嵐のように去っていった。
ハッピーブラウニー⋯
確かに皆同じ袋の菓子を食ってる。
ピンク色の紙袋を開けるとカカオの香りがふわりと香る。
あ、いい匂い。
1口大のブラウニーがいくつか入っていた。
⋯いや、なんかそれにしては黒くないか？焦げてる？
小さめのものを1つ摘み、まじまじと見つめる。
⋯黒い⋯
でも焦げ臭いわけじゃないし、食べてみるか。
あー⋯
『くぉらっ！！何をしよるか！！』
丁度口に入れようとしていた所にすごい形相をした婆さんが現れて私の手にしたピンク色の紙袋とブラウニーを叩き落とした。
「って！！何すんだババァ！！」
『阿呆か！アンタも戻れんくなっても知らんぞ！』
「⋯は⋯？どういうこと⋯？」
興奮したように怒る婆さんに状況が読めない私。
本当に何も知らないと察したのか、婆さんも1度冷静になって息を整えた。
『アンタ、この国の奴じゃないんだね。悪かったよ。』
「い、いや⋯それより戻れなくなるってどういうこと？あのお菓子はなんなんだ？」
婆さんはじとりと周りを睨むように見渡しながら話し始めた。
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ねむり(プロフ) - 山田なのさん» なのさんめっちゃ優しいですね...嬉しい...尊敬だなんてそんな恥ずかしいですね！？そんな大したことしてないですよ！？ちなみにワタクシ雄也担でございます。まだ出てこない！！ (2021年1月25日 13時) (
レス) id: 48a0a8985c (このIDを非表示/違反報告)
山田なの(プロフ) - 好きだなんて、、逝けます。はい。ねむりさんのお話は私には到底思いつかないような展開ばかりなので尊敬してます！！体調には十分気を付けて頑張って下さい、！！あ、ちねみに誰担なんですか？？？ (2021年1月25日 11時) (レス) id: 81d470df78 (このIDを非表示/違反報告)
ねむり(プロフ) - 青空と虹さん» 初めまして！嬉しいコメントありがとうございます！！青空と虹さんが言ったようなお話を目指していたので今めちゃくちゃ嬉しいです！！亀更新で申し訳ないですが、読んでて楽しくなる展開をこれからも綴っていきますので楽しみにしててください！！ (2021年1月24日 0時) (レス) id: 48a0a8985c (このIDを非表示/違反報告)
青空と虹(プロフ) - はじめまして。初期からひっそりと読ませていただいていました。小さい頃に読んだファンタジーもののお話を読んでるような気持ちで、その頃のワクワク感が蘇ってきます……！読んでいてすごく楽しいです。これからも作者様のペースで更新頑張ってください！ (2021年1月23日 23時) (レス) id: 4cc456b6d8 (このIDを非表示/違反報告)
ねむり(プロフ) - 山田なのさん» まじですか！？もうめっちゃ嬉しいです！！そこまで喜んで貰えると書いて良かったって思います(^^)山田さんの所までまだ時間かかるかもしれないですが、もうめっちゃくちゃかっこよく仕上げたいと思います！！なのさん私も好きです！！ (2021年1月21日 10時) (レス) id: 48a0a8985c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamane/
作成日時：2021年1月20日 15時
