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辛味噌ラーメン1 ページ9

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もやもや。
うーん。


















『お疲れ様です有岡さん。⋯ちょっと災難でしたね⋯。』


「んんー⋯。ま、仕方ないよ。そういうこともあるよね。」


















とは、口では言うものの。
心の中ではもやもやしっぱなしだった。

今日は雑誌の取材。
今度出演する映画に関するインタビューを受ける予定だった。


















『えっ、到着が遅れてる⋯!?どういう事ですか!?』


















なぜか出版社が到着に遅れるというところから事態は始まった。
首都高で大きな事故があったらしい。
こればかりは仕方がない。
が、それだけではなかった。


















『遅くなって申し訳ありません!⋯あれ!?どうして有岡さん!?』


















どうしてと言われても⋯。
困惑してると事情が明るみになった。
どうやら今来た方々は本当は全く別の俳優さんに取材をする予定でここに来たのだという。
だけど取材場所の伝達にミスがあったらしく、俺の取材をするはずの班はその俳優さんのところへ。
そして別の班が俺のところにきてしまったのだ。

首都高の大渋滞のことを考えるとお互いの班が入れ替わっている時間はない。
そうして資料を転送しあって違う班のまま取材することになったのだ。
当然当初にはない予定。出版社側も現場のスタッフもてんやわんやグダグダと何とかいま取材を終わらせて帰る途中というわけ。

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作者名:ねむり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamane/  
作成日時:2023年5月31日 15時

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