第15話 鎮火の大祭、イケメン ページ15
『二人三脚で驚異の踏ん張りをみせました!1ーA!長七 奈那痔くん、A Aちゃんです!』
…え?
『では1ーAのチーム、ショッキングピンクに頑張りプリンセス+30点!頑張りプリンス+30点!
合計5億1010点!ブラメモに下克上!10点差で!
ショッキングピンクの優勝だーーー!』
っ……
「やったあああああああああああああああ!」
割れるような歓声、悲鳴の中で、私の声はそれでも轟いたように聞こえた。
『ではフィナーレ、今年はこの部活にパフォーマンスをしてもらいたいと思います!』
『ミニ四駆ダンス部!』
私たちミニ四駆ダンス部は、わずかな時間だが練習を積み重ね、なんとか形にはした。努力の結晶を、今、ここで披露するのだ。
「気を引き締めていこう」
「「オー!」」
『ミュージックゥ!スタートォ!』
ブロロロロロロ!!!
今回はカラフルな旗を持ちながら、超特急で交錯しあう、というような流れだ。
第1関門、マッシュ先輩と旗を掠める。
…今!
カインッ!
あれ…?
旗が、落ちて……
「マッシュ、先輩…」
マッシュ先輩は、旗を取り落としてしまっていた。
「………っ…」
「ックソ!駄目だ、アイツ。放心してやがる!」
論先輩が駆け寄る。
「っ…いくよ!」
その間をなんとか灘花先輩が繋ぐ。
でも、それもツギハギだ。
「おい!元木!次おまえが発進して激突だ!」
「っあ!ごめん!」
皆んな、笑っていない。駄目だ、これをはたからみたら、ただの直立水平移動して喧嘩している人たちにしか見えないじゃないか。
違う、違うのに…!
ふと観客の目を見ると、それは
とても冷たい、楽しいのたの字もないような凍てつく目線だった。
『……えーでは、これをもって第4205回体育祭を閉会いたします』
次の日から、私たちが使っていた部室は工事のため暫くは使えないようになってしまった。それ以来、先輩達とは顔を合わせていなかった。
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モッッッッ(プロフ) - はい!!!ありがとうございます!! (2018年1月8日 22時) (レス) id: 19e25ee5f7 (このIDを非表示/違反報告)
最中(プロフ) - とても面白いです!続き待ってます! (2018年1月8日 10時) (レス) id: 246d24c4fe (このIDを非表示/違反報告)
モッッッッ(プロフ) - おっそうだな (2017年9月23日 16時) (レス) id: 2e7e45d23c (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん - 面白いのですが、三点リーダ(…)は基本二個セットで使ったほうが良いかと思いました。 (2017年9月23日 11時) (レス) id: 2e7e45d23c (このIDを非表示/違反報告)
モッッッッ(プロフ) - ありがとうございます!これからも読んでくださると嬉しいです! (2017年9月18日 18時) (レス) id: 2e7e45d23c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モッッッッ | 作成日時:2017年8月9日 18時