イケメンに囲まれてます！ (ページ14)

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第14話炎を纏いしイケメン達後編ページ14

会場は途方もない熱気に包まれていた。下克上、ショッキングピンクが高得点を獲得した。

「ああ。……でも、まだ足りない」

得点ボードはもう伏せられているが、恐らく、あと少し優勝には足りない。

『二人三脚に出場する選手は、入場門に移動してください』

私の出番である。

ー炎を纏いしイケメン達後編ー

「あー…」
きんちょう、する…。ここで最下位なんて取ったら、今までの努力が水の泡だ。絶対、絶対に成功させないと…

「ンチンレンプンサトッワクャヒゴコンウ」

「っ！…」

「緊張のしすぎは駄目だよ。ほら、もうすぐはじまる。……楽しんでいこう」

長七君の笑顔は、やっぱり眩しい。

「オンユアマーク…レディ………」

「GO！！」

切り出しは順調だった。

「1、2、1、2」

本当に、小さな石だった。

「1、2、のわぁっ！！？」

次の瞬間、私は躓いて転倒した。もちろん長七君もそれに引っ張られるようにして転んだ。

あぁ…終わった。
そう思った刹那だった。

「ンチンレンプンサトッワクャヒゴコンウ」

「っ！？」

「まだ、ある。俺にただしがみつけ」

バビュン！！

長七君は物凄いスピードで走り出した。私はそのせいで地面に顔を何度も打ち付け、火花を出し、その火を体内に取り入れ予め口に含んでいた油に点火し、エンジンのような役割をした。この時点で長七君は秒速50メートル。対して一位の…王宮宮君&ヤンキー君！？

「いけええええ！」

私たちはその時、音速をも超えた。

『第1位！まさかまさかの、ショッキングピンク！』

ワアアアアアアアアア！
「凄い！すごいよAちゃん！」
「ああ。エンジン、あれがなきゃ勝てなかった」
「長七君も、すごかったよ！」

「っ…みんな……ありがとう…！」

『では閉会式、及び得点発表を行います』

ー閉会式ー

「第5位！……ブルー！120点！！」

「第4位！………グリーン！200点！！

「第3位！…………イエロー！204点！！r

「では第1位の発表です」

吹奏楽部の音色が流れだす。

「第1位……………

ブラッディメモリー！！5億1000点！！」

…え？…

第2位ショッキングピンク5億950点

嘘だ…だってあんなに…頑張ったのに…？

「うっ……くっひっ……」

……くやしい……くやしい…悔しい！！

『で、す、が、皆さん、お忘れではありませんか？』

『頑張りプリンセス、頑張りプリンスの選出結果です！』

あぁ…そんなのもあったな……

『今回、選ばれたのはこの2人！』