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sideT. 24-6 ページ9

*



その言い草と態度がムカつく。

こっちはお前の事でイライラしてるってのに、自分は関係ないって感じなのがムカつく。

そもそもはAの所為でこうなってんのに、何でこいつはこうも──…


「なに不貞腐れてんだ」


ムカつきに聞きたくもないけど口から出た俺の言葉に反応したのは、


「え!?Aちゃん怒ってるの!?」


Aじゃなくサエコの方。

Aは何も言わず黙り込んでるだけで、俺の方も見ようとせず、


「……二股じゃん」


……やっと口を開いたかと思うととんでもない事を言い出しやがった。


「え!?二股!?草川君が!?」


Aのその言葉にも俺より先にサエコが反応して、


「はあ?なんだと?」


Aの言葉にってよりサエコの言葉にそう言った。


驚いてるって感じのサエコのその態度が芝居だって分かるのは、サエコが俺の事を知ってるからで。

俺がどれだけAを大事にしてるかって事を俺より先に気付いたこのカップルに、これをネタにまたおちょくられるのが手に取るように分かった。

そして案の定、


「草川君それはダメだよ!絶対ダメだよ!」

「は?」

「っていうか草川君がそんな人だって思わなかったよ!」

「……」


サエコにおちょくられる始末。



*

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設定タグ:超特急 , タクヤ , 草川拓弥   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ピカ | 作成日時:2016年6月16日 0時

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