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sideT. 24-1 ページ4
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″明日、サエコの家で飲もーぜ″
Aがサークルの飲み会に行く前日の夕方に言われた柊生のその誘いに乗った理由は、一つしかない。
Aが"佑亮"といるであろう時間に1人でいたくなかったからなだけ。
「Aちゃんも連れてくれば？」と言う柊生に「無理」と答えた俺の顔は一体どんな顔をしてただろう。
自分じゃその表情が見えなくとも、いい物じゃないのは分かる。
次の日は朝からイライラしてた。
Aが飲み会に行く事がずっと頭のどっかにあって、講義にも集中出来ねーし、気が付けばその事ばっか考えてた。
だから家に帰って夜を待ってもどうせイライラするだけだろうから、夜まで柊生はいないと分かってながらもサエコの家に行く事にした。
──…で。
「お前、何してんだ？」
「なにが？」
何故かサエコの家にAがいた。
すました顔してサエコのリビングに座ってるAは、
「お前ここで何してんだよ」
「何ってなによ」
俺の言葉にちょっと逆ギレしてきやがる。
全く持って意味が分からない。
サークルの飲み会に行くって昨日言ってたくせに、
「今日飲み会じゃねーの」
「……」
質問をシカトする。
俺の聞き間違いかよ？
明日だって言ってなかったっけ？
明後日って言ったっけ？
いや、絶対に明日って言ったな。
俺が聞き間違えたなんてのはあり得ない。
*
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作者名：ピカ
| 作成日時：2016年6月16日 0時
