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sideT. 25-7 ページ17

*



"身代わり"は俺の方で、Aがそれを言うのは筋違いな話。

なのにAは"身代わり"になれないと言う。



……酔ってる所為で混乱してんの?

余りのAの混乱振りにこれ以上振り回されたくない俺は、


「……身代わりって誰の」


とりあえず訊ねてみた。……ら、



「……サエコさんの……」


「──…、」




…………度肝を抜かれた。


度肝抜かれすぎて思わず小さく息を吸い込み絶句してしまった。



サエコの身代わり?

……え?誰が?


サエコってあのサエコ……だよなぁ?
柊生の……だよな、

ちょっと待て。

ちょっと待ってくれ。


つまりAの中じゃ俺はサエコに惚れてる?

Aは俺がサエコのこと好きだって思ってんの?


……え、柊生の女なのに?


何がどうなってそんな思考になる?
何をどう見てそう思う?

心当たりなんか何一つない。

サエコを好きな素振りなんかした事ないのに。


むしろ俺は周りに言われる程こんなにAを大事にしてるのに、それがどうしてサエコになる?


Aの思考回路が分からない。

何を思って何を考えてそんな答えを導き出したのかが全くもって分からない。




*

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設定タグ:超特急 , タクヤ , 草川拓弥   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ピカ | 作成日時:2016年6月16日 0時

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