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「お前、何してんだ？」
「なにが？」
「ここで何してんだよ」
「何ってなによ」
「今日飲み会じゃねーの」
「……」
とある一室。
床に座るあたしを見下ろす草川先輩の顔は、複雑極まりない。
まさかのあたしの出現に、困惑した顔をして、
「何でお前がサエコの家にいんだ」
困惑の言葉を吐き出す。
「お呼ばれしたの」
「お呼ばれ？」
「サエコさんに」
「サエコに？」
「そうそう。わたしが誘ったの。ダメだった？」
キッチンに行っていたサエコさんがそう言いながら戻って来ると、草川先輩の視線があたしからサエコさんに移った。
「とりあえず座ったら？」
来たばかりで突っ立ったままの草川先輩にサエコさんがそう促すと、草川先輩はそれに抗う事なくゆっくりと腰を下ろし、
「何してんだよ」
しつこくあたしに突っかかって来る。
その顔は訝しげでちょっとイラつく。
*
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作者名：ピカ
| 作成日時：2016年6月1日 15時
