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「今日はお天気がいいので、お洗濯日和ですねー」

「呑気すぎでしょ…」

朱里は呆れたようにげんなりとした表情で、Aを物言いたげな目で見つめた。

「あ、朱里ちゃん、朱里ちゃん!見てください!」

「なによ…」

「凄いです!立派な池がありますよ!」

「池っていうか…、穴にみえるけど」

Aの指す方向を見れば、そこには干乾びてぽっかりと穴の空いた場所があった。

「でも、この橋。叔父さんのお家と同じですよ!」

それでも池だと分かったのは、Aも朱里も見覚えがあったからだった。

「あー、確かに家と同じデザインの橋ね。そもそも和風の庭園なんてみんなこんな感じだと思うけど」

ぽっかりと乾いた池に寂しくかかる赤い橋の上を、歩きながら朱里は興味なさそうに呟いた。

「A様と朱里様は、立派なお屋敷に住んでいらしたのですね。」

「はい。朱里ちゃんの叔父さんのお庭はとても綺麗なんですよ。綺麗色のお魚さんもいて。ここもお水を入れて、お魚さんもいたらとっても綺麗でしょうね。」

Aの肩に乗っているこんのすけは、楽しそうに話す彼女を見て俯いた。

「A様、わたくしのせいでご迷惑をおかけしてしまって、本当に申し訳ございませんでした。」

申し訳なさそうに両耳を垂れさせているこんのすけに、Aは一瞬きょとんとした顔をしたが、すぐに目を細めて微笑んだ。

「いいえ、迷惑だなんて思っていないです。むしろ、私はお礼を言いたいと思っているのですよ」

こんのすけは黒い瞳を揺らして、驚いた表情で目を見開いた。

「私、皆さんに出会えて良かったです。もちろん、最初はびっくりもしました。でも、突然来た私を、皆さんは迎え入れてくれました。きっと、私の存在は皆さんにとって不安でしかないのに、それでもここにいる事を許してくださった。私は、それがとても嬉しかったです。とても感謝しているのです。」

優しく微笑むAに、こんのすけは不安そうな眼差しで見上げる。

「A様は、ここにいたいと言ってくださいました。皆さんの姿を見ても、会えて良かったと。でも、今はそう思っていたとしても、いつか後悔する時がくるかもしれません。ここに来なければ良かったと、皆さんに会わなければ良かったと、思う日がくるかもしれません。」

Aは物悲しいげに青みがかった黒い瞳を揺らす。
こんのすけが抱える不安は、ここにいる彼らが抱いている不安と同じだ。Aはそう感じていた。

後悔は絶対にしません→



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設定タグ:刀剣乱舞 , ブラック本丸 , 鶴丸国永   
作品ジャンル:恋愛
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橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです!続きを待ってます!(*´ω`*) (2021年10月8日 3時) (レス) @page2 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マナ | 作成日時:2021年10月4日 19時

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