#31 ページ31
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��｢シゲなら結構前に来たけどどうしたん？まさかアイツ勝手に出てきたんかっ？｣
慌てぶりにまさかと思い聞いてみる。
智｢置き手紙だけ残して荷物なくなっててん｣
神ちゃんは膝をついて息を整えながら項垂れた。
��｢マジか…。｣
智｢あ、インストラクターやることも引越しのことも一応聞いてはいるで。
でも俺、ちょっと考える時間欲しいって言うててん。
それやのに急に……っ｣
��｢なるほどな。でも、考えるって、神ちゃんはどうしようと思ってたん？｣
普通に考えて新しい仕事のために家を離れるって理由やったら引き留めようがなくないか？
純粋な疑問をぶつけると、神ちゃんはおずおずと顔を上げた。
智｢………ごめん�陲舛磴鵝�
実は…俺ももう1回アパレル業界やってみたいな、って思ってんねん。｣
��｢そっか。謝らんでや。神ちゃんがやりたいことやれてるのが俺は1番嬉しいから。｣
優しくて真面目な神ちゃんは申し訳なさそうにするから
気にして欲しくなくて笑いかけたんやけど、
神ちゃんはごめん、ともう一度繰り返した。
智｢…違うんよホンマは。
いや、アパレルやりたいのは嘘じゃないけど、1番は……
シゲのジムの近くで働けばまたルームシェア出来るんちゃうかって。｣
おや、と俺の中のセンサーが反応する。
神ちゃんにとってのシゲは兄弟のような幼なじみで大切な相棒。
子どもの頃から見てきて正直それしか感じられへんかったんやけど、
これはちょっと今までとは違うかもしれへん。
シゲの行動がキッカケで、もしかしたらもしかするのか。
��｢シゲ、今日は先輩の帰りが遅いから駅前のホテルに泊まるって言うてたで。
………2人は、もっとちゃんと気持ちを言葉にして話し合ったほうがいい。｣
そう言うと、俺が何か事情を知ってると悟った神ちゃんの目が僅かに見開かれた。
智｢�陲舛磴鵝帖�｣
ほら早く行き、と背中を叩く。
智｢っ…仕事のことも改めてちゃんと話すから。ホンマごめんな！ありがとう！｣
弾かれたように飛び出していく神ちゃんを見送る。
2人が笑顔になれたらいいな、って
それだけ願って見上げた空は雲ひとつない青空やった。
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うぇすと(プロフ) - さきさん» 返信不要とありますが、とても嬉しかったのでお返事しちゃいました。お待たせしすぎている状態ですが、まだ書いていきたいなと思っているので力になりました！ありがとうございます。 (2022年7月10日 16時) (
レス) @page46 id: b247c4ea1c (このIDを非表示/違反報告)
さき - とっても好きなお話で何度も何度も読んでます！ 催促とかそういうわけではなく、純粋に大好きだとお伝えしたくてコメントしました。返信不要です。陰ながら応援しています！ (2022年6月2日 21時) (レス) id: f30ae583f2 (このIDを非表示/違反報告)
うぇすと(プロフ) - Iさん» コメントありがとうございます。お待たせしてばかりで申し訳ありませんが、これからもどうぞよろしくお願いします。 (2022年1月17日 19時) (レス) id: b247c4ea1c (このIDを非表示/違反報告)
うぇすと(プロフ) - 向日葵さん» コメントありがとうございます。ちゃんと読み手に伝わっているのか常々不安だったのでそう言っていただけて嬉しいです。双子役なんて他グループをみても滅多にあることじゃないので幸せを噛み締めています。笑 (2022年1月17日 19時) (レス) id: b247c4ea1c (このIDを非表示/違反報告)
I - 更新してくださり、ありがとうございます。続きも楽しみにしています。 (2022年1月16日 23時) (レス) @page30 id: ab1f63e7dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うぇすと
| 作成日時：2021年10月30日 0時
