#29 ページ29
side�霤�
この冬は色んなことが変わった。
改めて、多くの人生に影響を与える仕事をしているなと思う。
1人で持て余していた我が家は2組の兄弟が揃って暮らし始めて随分賑やかになった。
始まったばかりやからこれから色々あるとは思うけど、流星と照史の精神状態は安定してて一安心してるところ。
あとは学校が再開してからどうなるかやな。
照史の遠距離通学や本格的に教室デビューの流星もやけど、特に望が心配。
冬休みの終わりが近づくカレンダーを見上げながら、沈んだ表情を浮かべるところを時々見かけるし…。
そして、虹色の家の歴史にも終止符を打つ日がやってきた。
1番移動先に難航してた流星が思わぬ形で虹色の家を出て
他の少し不安な子達も想像よりスムーズに引越し先が決まった。
それぞれ懐いてたスタッフが引き継ぎ働いてくれることになったから
同じグループホームに移動してもらうことが出来てん。
最後の一人が昨日引越しを終えて、いよいよ虹色の家は役割を終える。
子ども達の居なくなった虹色の家は静まり返ってて俺の足音がやけに響いた。
建物も結構古くなってたんやなぁって、物がなくなって目立つ壁のシミや傷跡を指で撫でる。
ここで沢山の子ども達が育って、そして巣立っていったその年月を胸に刻む。
オトンが家族を半ば捨ててまで守ってきたもの。
子どもたちのことを考えて決めたことやから、オトンも文句は言わんと思う。
大｢……�陲舛磴鵝�｣
��｢…おぉ、シゲ。｣
不意に背後から声がして、振り返ると大きな荷物を背負ったシゲが立っていた。
大｢最後に、お別れしにきた。｣
職場である前に、俺の実家みたいなものやからな、とシゲは懐かしむように辺りを見渡す。
シゲは昨日付で退職することになった。
ジムトレーナー時代の先輩から、一緒に独立してボクシングジムをやらへんか、って誘われていたらしい。
これを機に神ちゃんとのルームシェアも解消するんやって。
大｢あ、これ俺が子どもの頃に落書きしたやつや。
おっちゃんよりも神ちゃんに説教されてさぁ。笑｣
��｢……ホンマにええんか、神ちゃんのこと。｣
ケタケタ笑いながら思い出を写真に撮っていたシゲが
ゆっくり笑みをおさめた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1190人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うぇすと(プロフ) - さきさん» 返信不要とありますが、とても嬉しかったのでお返事しちゃいました。お待たせしすぎている状態ですが、まだ書いていきたいなと思っているので力になりました！ありがとうございます。 (2022年7月10日 16時) (
レス) @page46 id: b247c4ea1c (このIDを非表示/違反報告)
さき - とっても好きなお話で何度も何度も読んでます！ 催促とかそういうわけではなく、純粋に大好きだとお伝えしたくてコメントしました。返信不要です。陰ながら応援しています！ (2022年6月2日 21時) (レス) id: f30ae583f2 (このIDを非表示/違反報告)
うぇすと(プロフ) - Iさん» コメントありがとうございます。お待たせしてばかりで申し訳ありませんが、これからもどうぞよろしくお願いします。 (2022年1月17日 19時) (レス) id: b247c4ea1c (このIDを非表示/違反報告)
うぇすと(プロフ) - 向日葵さん» コメントありがとうございます。ちゃんと読み手に伝わっているのか常々不安だったのでそう言っていただけて嬉しいです。双子役なんて他グループをみても滅多にあることじゃないので幸せを噛み締めています。笑 (2022年1月17日 19時) (レス) id: b247c4ea1c (このIDを非表示/違反報告)
I - 更新してくださり、ありがとうございます。続きも楽しみにしています。 (2022年1月16日 23時) (レス) @page30 id: ab1f63e7dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うぇすと
| 作成日時：2021年10月30日 0時
